マーセッド大学では、今年も恒例となっているコミュニティ基金が主催する奨学金受賞者の募集が実施され、留学生を含む多くの学生が推薦状とエッセイを携えて、申し込みを行った。1万人以上を擁するマーセッド大学の全学生に応募資格がありながら、昨年には3名の日本人留学生が同奨学金を受賞し、留学生にとっても大学主催の奨学金獲得は身近なものとなっている。 日本ではようやく給付型奨学金の導入について議論が始まったものの、学生が利用する奨学金は貸与型のものがメインとなっている。アメリカでは、「貸与型の奨学金」という言葉自体が存在せず、返還義務のあるものは全て「学生ローン」あるいは「借金」と呼ばれる。