今回は2023年秋学期にマーセッドカレッジに入学、日本人としては初めてマーセッドカレッジ女子サッカー部に入部し、2年間の部活動を終了した三田優希さんにカレッジでのサッカー部と勉強の様子を聞きました。
・名前:三田優希(Yuki Mita)
・専攻:ビジネス
・出身高校:佐久長聖高校
・部活:サッカー部
・ポジション:LSB(左サイドバック)・FW(フォワード)
マーセッドカレッジを選んだ理由
私がマーセッドカレッジを志望した理由は、学習面において留学生に対するサポートが充実していたからです。
授業は1クラス20人ほどしかいないため教授との距離が近く、わからないことがあればすぐに聞くことができます。
また、図書館には各教科ごとにわからないことを教えてくれるチューター(学生講師)がいるためそこで質問することもできます。
さらに、女子サッカー部が新しいチーム(当時は創部2年目)であったので、自分が日本人第1号として女子サッカー部に入部し、もっとチームを強くしていきたいと思い、そのような理由からマーセッドを志望しました。
今学期の勉強・授業はどうでしたか(苦労したことや工夫したことなど)
今学期は私にとって学業面で非常に辛い学期でした。クラスの量が多く、また部活もシーズン中であったため、試合が多くありました。その中で1番苦労したことは、部活が忙しい中でも課題やテストをこなしていくことです。そのために、一回で授業の内容を理解できるようにすること、隙間時間を使って課題を進めていくことを実践し、少しでも早く課題やテスト勉強に取り組めるようにしました。また、授業の内容が理解できなかった時は積極的にクラスメイトに聞いたり、教授に質問をしたりして理解を深めていました。正直、非常に辛かった学期でしたが、自分自身ができることに全力で取り組み、良い成績を取ることができました。
今シーズンの部活はどうでしたか(個人)
今学期の部活は、個人として昨シーズン比べて良くできたと思います。
昨シーズンは初めてのポジションで慣れない中、さらにチームメイトとコミュニケーションをとることや、チームのプレースタイルに順応することがとても大変でした。今シーズンは自分の中で一番コミュニケーションを大切にして取り組みました。自分の改善すべきところをチームメイトやコーチに聞いたり、チームメイトに対して声かけやアドバイスをするように心がけ、チームメイトとのコミュニケーションを増やすようにしました。連戦が続いたことで、シーズン後半にかけて、コンディションの管理がより難しくなりましたが、工夫をしてコンディションを保ち、最後までスターティングメンバーとしてプレーできたことは自分にとって大きな自信になりました。
今シーズンの部活はどうでしたか(チーム)
チームとして今シーズンはプレイオフ(決勝トーナメント)に進むことが目標でした。昨シーズンよりもチームの練習への取り組み方は良く、チームとしての一体感も強くありました。そして各選手のプレイオフに出るという強い意志はチームの団結を高めていったと思います。
シーズン後半にかけて、怪我人が複数出たりしてしまい、チーム全体としてもコンディションの管理は難しくなりましたが、一戦一戦、全員が全力で試合を戦うことができたと思います。
その結果、女子サッカー部史上初のプレイオフ出場を果たすことができました。プレイオフは一回戦で負けてしまいましたが、チームとしては目標達成もでき、とても良いシーズンになりました。
アメリカで部活を続けるにあたり、苦労した(している)ことは何ですかまたそれを乗り越えるために行った(行っている)工夫を教えてください
苦労したことはチームメイトとのコミュニケーションです。チームに入ったばかりの時は、まずは英語を聞き取ることすら難しく、チームの戦術や練習内容を理解することに時間がかかりました。しかし、チームメイトはとても優しく、わからないことがあったらわかるまで説明してくれました。そこから私は、わからないことをわからないままにせず聞くことの大切さをとても実感しました。そして自分が行動を起こさないと何も始まらないことも痛感し、そこからは自分から話す、聞くことにトライしてきました。試合の中で、即座に自分の思っていることを相手に伝えるという部分においてはまだまだ課題があるので、自分から伝えるということに今後も積極的にチャレンジしていきたいと思っています。
アメリカと日本の部活の違いは何だと思いますか
アメリカと日本の部活の違いは勝ちにこだわる強さです。
アメリカでの練習時に刺激を受けたことは、勝敗がつく練習の時のチームメイトの勝ちに対する貪欲さです。
日本人は全ての練習において質の高さを求めることに対して、特にアメリカでは勝敗のつく練習になるとたとえ練習だとしても迫力や気持ちの強さが全く違うと感じました。
また、オンオフが日本に比べてとてもはっきりしている点も違いの一つだと思います。
普段の生活と練習・試合ではまるで別人かのようにようにスイッチが切り替わります。
日本人選手の強みは何だと思いますか
日本人選手の強みはボールを扱う技術力の高さです。
アメリカのサッカーは迫力があり、個々のフィジカルも強いと感じます。
一方で、ボールタッチの技術やパスの精度は日本の方が高いと感じました。
また、プレーでのタフさです。試合中、最後まで諦めないところは日本人の良さだと感じました。コートから出そうなボールを最後まで追いかけたり、ゴール前まで諦めずに詰めるなどの細かいプレーはアメリカでは少ない分、日本人選手の強みであると感じています。
部活を通して成長したと感じる点は何ですか
部活を通して成長したと感じることは、練習中に、何をトレーニングしているのかを自分で考え、トレーニングの意味を理解する力が身についたことです。どこのチームにいたとしても結局は自分自身でトレーニングの質が変わってくると思います。私はアメリカと日本の練習をやってきたからこそ、それぞれの良いところを吸収して自分で練習中にトレーニングのテーマや重要なポイントを解釈することができるようになったと思います。
また、試合を楽しめるようになったことも成長した部分だと思います。こちらに来て、アメリカの選手は何よりもサッカーを楽しむことを大切にしているなと感じました。私自身もアメリカに来て、試合をしていく中で、改めてサッカーの楽しさを感じることができ、またサッカーを楽しむ気持ちが自分の原動力になっていることを再認識することができました。
今後の編入先での目標を教えてください
私はサッカーを通じて4年制大学に編入をする予定です。
編入先の大学では、新しい環境に早く順応し、まず試合に出ることを目標とし、そしてチームに必要不可欠な選手になりたいと思っています。
またチームメイトとの関わりを大切にして、今よりももっとチーム貢献できる、チームを引っ張っていく声かけや行動ができる選手になりたいです。
そのためには、まずは残り4ヶ月のカレッジでの練習をこれまで以上に濃いものにして、人としても選手としても成長できるように努力していきます。
将来、スポーツを通して留学をしようと考えている学生へのメッセージをお願いします
私が1番伝えたいことは、留学生にとって、スポーツ(部活)はとても大きな強みになるということです。自分のやりたい部活において最大限に力発揮できるよう、学業とのバランスをとることはとても大切だと感じています(*アメリカでは一定のGPA(学力)を保たなければそもそも部活動に参加をすることができません)。環境が異なる中で、学業・スポーツを両立させることは自分自身にとって、大きな価値になります。私自身勉強は得意ではないし、大変でやめたくなる時もあります。しかし、私を応援してくれている人、支えてくれている人のために、そしてサッカーを続けるために、私は自分なりに自分のできる全力で取り組んでいます。
今では、スポーツも勉強も全力で取り組んだということが自分を大きく成長させたと感じますし、さらに自分に自信が持てるようになりました。スポーツを通して留学を考えている人はスポーツだけでなく、勉強面でも、人としても成長できると私は思います。
自分を信じてこれからも自分なりに頑張ってください!
何か一言があれば
留学をすることは大きな決断だと思います。しかし留学をすることで自分の視野も広がり、また自信が持てるようになり、人として1回りも2回りも大きく成長できると思います。ぜひ自分を信じてその一歩を踏み出してみてください!
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