マーセッドカレッジの女子サッカー部は今年で3シーズン目となります。今シーズンは20名の選手が集まり、全21試合(うちリーグ戦は16試合)を行いました。戦績は12勝5敗4分でCENTRAL VALLEYリーグ内で4位という結果でシーズンが終了しました。今回、北カリフォルニア内のプレーオフの出場権は上位18チームが得ましたが、マーセッドカレッジは19位ということで惜しくも初のプレーオフ進出とはなりませんでした。
ですが、昨年の戦績(3勝10敗1分)と比較すると、大きな成長を遂げたことが一目瞭然です。
今年は1年生が13名と若いチーム構成となりましたが、全体的に選手のレベルが上がったように感じます。また、何よりも選手全員がチームを良くしたい・勝ちたいという思いを持って日々の練習・試合に取り組んだことが大躍進の要因のひとつかと思います。
また、マーセッドカレッジが所属をしたCentral Valleyリーグにおいて、Analiese Flores選手がFreshman of the Year(最優秀1年生プレーヤー)に選出されました。
それだけでなく、フォワードのGisselle Naranjo選手とディフェンスのEmma Schwinden選手・Jalissa Cortez選手がリーグ内のベストイレブンに、
ミッドフィルダーのCeleste Espinoza選手・Alia Jimenez選手・Sunshine De Anda選手とフォワードのStacey Olivares選手がリーグ内のセカンドチーム、ベストイレブンにそれぞれ選出されました!
シーズンの流れ
女子サッカー部のシーズンは8月後半から始まり、11月上旬まで続きます(プレーオフに進出し、勝ち進むと12月上旬まで続きます)。カレッジの新学期(授業)は例年8月中旬頃に始まります。ですので、新学期の開始と同時にサッカーのシーズンもスタートします。
今シーズンも、昨年に引き続き、ほとんどの試合は火曜日と金曜日の週に2回行われました。また、昨年は所属リーグは全8チームでしたが、今年は1チーム増えたため、全9チームでの総当たり戦となり、昨年よりも試合数が増えました。昨年も紹介しましたが、週2で試合があるので、あっという間に1週間が過ぎていきます。ですので、特に昨年はシーズン中(8月〜11月)に足りない部分を補う練習や、新しいことを積み上げるトレーニングがなかなかできず、チームのレベルアップをすることが難しい状況でした。ですが、今年は試合の中で選手・チームの成長が顕著であり、また少ない練習の中でも試合から出た改善点を修正する練習を行うことができました。ここは昨年よりも成長した部分のように思います。また、昨年はシーズンに入ってからようやく、コンディションが整った選手が多かったですが、今年はシーズン前からコンディションの部分も調整していたので、初戦から選手たちのコンディションが良い状態で試合に臨むことができたように思います。
しかし、やはり上記のように、日本と比較をすると、アメリカでは試合シーズンに入ってしまうと強度の高い練習や練習で新しいことの積み上げをすることはなかなか難しいと感じます。だからこそ、試合がないオフシーズン(具体的には春学期「1月~5月」や夏学期「6,7月」)でいかに準備ができるかということがとても重要です。アメリカではシーズンが終わり、オフシーズンになると1,2ヶ月チーム練習がないというようなチームも多くあります。従って、オフシーズン中の選手一人一人の意識の高さはとても重要であり、オフシーズンの過ごし方が顕著にその後のシーズンに現れます。アメリカで活躍する選手・チームになるためには、選手の自主性は大きなポイントの一つとなります。自立したアスリートになるという部分ではこの期間をうまく過ごすことができれば自信がつきますし、自分自身の身体をコントロールできる絶好の機会になります。そして、オフシーズンでの良い準備が必ず、シーズン開始後に役立ちます。マーセッドカレッジの選手の多くは来年もプレーするチャンスがあるので、ぜひ良いオフシーズンを過ごして、チームに戻ってきて欲しいと思います。
なぜアメリカなのか
アメリカの大学の一番の魅力は「文武両道」の部分です。どの部活においても、部活動を行うためには必要最低限の成績を保つ必要があります。アメリカの大学では、スポーツだけをやればいいという訳ではなく、授業や課題などスポーツ以外の部分でも努力をする必要があります。また、特にスポーツをやっていると奨学金をもらうチャンスが広がるというメリットもあります。他部活の例になりますが、マーセッドカレッジで野球部に所属し、カレッジ野球部に在籍中活躍をした学生がいました。その学生はマーセッドカレッジを卒業後にUC Irvineという4年制大学に奨学金を得て編入(関連記事)し、4年目の学費は全て奨学金で賄われました(UCの年間学費は日本円にすると年間約800万〜1000万円)。本来であれば、留学生は大学に高額な学費を支払い、勉強をしなければなりませんが、前述のように得意なスポーツを頑張ることで、奨学金を獲得できるということは、素晴らしいチャンスです。アメリカは日本の奨学金制度とは異なり、返済をする必要のない給付型奨学金が多くあります。運動も勉強も本気で行いたい学生を支援する制度が整っていることがアメリカを勧める最大の理由です。
現在、高校まででスポーツに真剣に取り組んでおり、その夢を追いかけ、スポーツをさらに続けたい人が多くいると思います。
もちろんそれも素晴らしい夢です。ですが、日本のスポーツ現場における課題として、スポーツ選手のセカンドキャリアが問題となっていることも事実です。もちろんアメリカが全てとは言いません。ですが、引退後のことを視野に入れることも重要です。人生100年時代と言われている現在、スポーツ選手として活躍できる期間には限りがあります。スポーツを辞めてからこそが人生の勝負であり、さまざまな分野で活躍できる人材が求められる世の中です。スポーツに打ち込める人は苦しい練習にも耐えてきた人たちですから、勉強やそれ以外のことにも打ち込めるはずです。何度も言いますが、夢を諦めるべきだ、アメリカが全てだいうことではありません。
アメリカの大学で部活を続ける=自分の好きな夢を追いかける+その後のキャリアを考えながら勉強に打ち込めるという魅力があるということです。
もちろん、全て自分次第ですが、「努力した分だけ可能性が広がる」「実力はしっかりと認めてもらえる」それがアメリカの大学の強みです。
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