ホストファミリーを招いての説明会・懇談会の開催
12月8日、Y.E.S.のホームステイプログラムに登録しているホストを招いての説明会・懇談会を開催しました。今回の開催は実に3年振りとなりました。2020年からコロナウィルスが世界各地に蔓延し、各国の国境が閉ざされる中で留学生の渡航は制限され、それと共にホスト宅でのホームステイ滞在の機会も激減していました。約一年前から徐々に状況が回復してきた中で、来春や来秋に向けてより多くの学生受け入れを可能とするために、ホストの皆さんとの信頼関係づくりの一環として行われたものです。
今回の開催にあたっては、マーセッドカレッジからは理事会が使う綺麗な会議室の利用を許可してもらい、マイク副学長がお越しになられ冒頭のご挨拶をしてくださいました。マイク副学長からはご挨拶の中で、カレッジとY.E.S.の長年のパートナーシップが、国際理解と多様性に貢献する意味においていかに大きな価値をもたらしてくれたのかについての説明を添えて下さいました。そしてその土台には学生の受け入れに手厚く協力してくれる地域のご家庭の皆さんの存在が欠かせないという意味で、この日の会の意義を語って下さいました。このように学長をはじめとしたマーセッドカレッジに携わる多くの先生方は、留学生の受け入れにとても理解がある方々であり、このようなイベントだけではなく日頃の活動の支援を通して相互に強い信頼と協力関係にあります。
会の様子
この日の会は、平日のため日が暮れてからの遅い時間帯の開催ではありましたが、最近まで学生を受け入れていたり、減算学生を受け入れていたりするホストファミリーを中心に20名余りの方々に参加していただきました。
会の中では、冒頭にスタッフの自己紹介をさせてもらい、Y.E.S.が人材育成の活動として、ホームステイプログラムだけではなく他のどのようなことに取り組んでいるのかを説明しました。その上で、ホームステイにまつわる現在の状況とこれからの展望について説明をさせてもらいました。
ここ2〜3年のコロナ禍による国境の封鎖や人的交流の難しさ、それに拍車をかけるかのように世界的なインフレとドル円の為替相場の極端な円安基調により、留学生の数が激減してしまっている状況について説明をしました。しかしながら状況は徐々に改善を見せており、実際にマーセッドカレッジでも留学生の受け入れは正常な流れに戻っています。そこで、次の1年や2年を見越して、Y.E.S.としては留学生をコロナ前の120名を超えて200名まで引き上げていこうと積極的に活動するビジョンを持っていることを説明しました。これを実現するために最も重要になるのが学生の滞在する場所をしっかりと確保することです。
直近では、来春には提携の高校や専門学校、大学から、2〜4週間の短期研修の学生が多くやってくる予定です。そこで受け入れ可能なホストを増やすためにも、すでにホストを経験している皆さんの協力をいただきたい旨お伝えしました。
一方、実際のホームステイというのは、いつでも問題なくスムーズに行くとは限りません。異文化での生活、それもご家庭一組一組に家庭の文化や価値観もあります。その中に異国からやってくる学生を受け入れるわけですから、難しく感じることも実際にトラブルが起こってしまうこともゼロではありません。
この日の会では、そのことをホスト同士でも経験談として共有してもらいました。実際に現在受け入れをしているホストマザーと当事者の学生が1組、自分自身のホームステイ滞在の良い経験と関係構築のために意識したことなどを体験談として語ってもらい、それをきっかけに集まってくれたホストもご家庭の皆で、いろいろな意見交換を行いました。
エピソードはいくつもありますが、大変心温まる体験をしておられるホストがいたので一つご紹介します。
現在も学生の受け入れをしてくれているホストですが、その前にも学生の受け入れをしていました。マーセッドカレッジでの2年を終えて、現在は別の州の4年制大学にて学生生活を送っているそうです。その学生2名から先日連絡があり、感謝祭の祝日期間中にホスト宅を訪ねて一緒に過ごしてもいいか、という連絡だったそうです。アメリカの感謝祭はほとんどのご家庭が家族との特別な時間を過ごすために使います。そういった意味で、留学してホームステイをしていた学生たちが、まるで本当の家族の一員かのようになっていることが伝わってくる話でした。実際にこのホストも、ホームステイ滞在するということは家族になるようなものだよ、と語ってくれていました。
ホストをしてくれる家庭には、自身が移民としてアメリカに来られている経験を持っている方も多くいます(むしろそういった経験が留学生のホストをしようという意識になるのかもしれません)。そのホストの方々は、学生の英語の理解が難しいときでも、いろんな方法で根気強く関わってくださっていることが伝わってきました。
まとめ
今回は、先週行われたホームステイプログラムにおけるホストの皆さんの集まる説明会・懇談会の様子をレポートさせていただきました。
実際にアメリカで生活する留学生は、個人で住む場所を探したり学校の寮に入ったりするケースがありますが、マーセッドカレッジは州立のコミュニティカレッジのため現在のところ学校が保有する寮はありません(現在建築計画は進行しているようです)。そこで、ホームステイができる環境がとても重要になります。初めてのアメリカ生活の文化の理解、コミュニケーション能力を向上させ英語そのものに磨きをかける上で、ホスト宅での滞在は多大な効果をもたらしてくれます。そこで、マーセッドカレッジの全面的な理解とバックアップのもと、Y.E.S.では地域のご家庭でホームステイプログラムに関心のあるご家庭と強固な信頼関係を築けるように取り組みをしています。
これからも留学を人材育成の一環として捉え、留学生が充実した生活を送ることのできる環境づくりをするために、ホストファミリーと定期的にこのような機会を開催しながら多くの人に協力してもらえるよう尽力していきます。
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