Y.E.S. at Merced Collegeでは留学生のホームステイ先を手配している。
これまでにもWebsiteの中で学生によるホームステイ体験談などを紹介してきた。(リンク)しかし、ホストファミリーからの視点での記事は少なかった。本記事は昨年マーセッドカレッジのWebsiteに掲載されたホストファミリーのインタビュー記事を紹介する。以下ではもともと英語で書かれた記事の日本語訳を掲載している。(元の記事はこちら)
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一般的に海外留学プログラムに参加する学生というのはグローバル人材になるであろうと我々は考える。
ここマーセッド市の多くの人は自分がホストファミリーとして、言葉も文化も異なる留学生を受け入れることを考えないだろう、しかし実際には受け入れる家庭も留学生と同じくらい貴重な経験をしている。
「学生は海外から来た若者です。でも、しばらくすると家族になります。」ホストファミリーのデビー・ビアーは言う。
「基本的に実際に親が子供にすることを私たちはするようにしています。帰宅が遅くならないように伝えたり、帰宅したら声をかけるように伝えています。きちんと食事をしているかも気にします。私たちは学生が家族の一部になることがうれしく、また学生達も同じように感じてくれていることがうれしいです。」
YES at Merced Collegeは短期プログラム・正規留学をする学生用のホストファミリー先を探している。
「私たちはオープンでフレンドリーな家庭を探しています。」YES at Mercedのマネージャーである長野勇が話す。「これはルームシェアや部屋の貸出とは違います。ホストファミリーが学生と密に関わってくれた時、学生にとってかけがえのない経験になります。」
ホストファミリーは学生用の1人部屋、食事、学習机、椅子、そしてWi-Fiの提供が必要となる。平日2食、休日3食もプランには含まれる。
ビアーは既に5年以上学生の受け入れを継続している。彼女たちが初めて受け入れた学生は、もともと学生が滞在していたホームステイ先とうまく関係構築ができず、別のホスト先を求めて移動してきた。これが2015年の出来事だった。この学生は現在はケンタッキーで博士号の取得のため勉強している。マーセッドカレッジ卒業後となる2019年にもビアーの家を訪れるなど、未だに連絡を取り合うほど良好な関係を築いている。
ビアー家は現在2名の長期留学生を受け入れている。英語力は学生によって違いますが、全ての留学生がTOEFLと呼ばれる英語試験の基準点を満たさなければカレッジの授業を受けることはできない。
ビアーはいつも学生に少なくとも1人はアメリカ人の友人をつくるように伝えている。夕食を一緒に食べたり、映画を見たり、家族の旅行に一緒に行ったり、食品を買いに行ったりと一緒に過ごすときは学生は英語のみを話す。
「私たちは学生たちとつながりを持ったり、お互いのことをよく理解したり、一緒に生活を共有することが好きなんです。」
マーセッドカレッジ2年生のAyumi Kagaさんは英語圏の4年制大学へ編入することを目標としている。日本では英語力が仕事のスキルとして認識されるというのも英語を学ぶ理由の一つだ。
「日本に住むとほとんどの人は日本人です。」とKagaさんは話す。
「日本にはあまり多くの留学生や移民はいません。一方でアメリカでは多様性を実感します。それは人種という点でだけでなく、考え方、食事、そして言語においても言えます。海外で学ぶということは人生経験を得る上で私にとっては最高の方法だと思います。」
彼女は現在サル・レイチェル夫妻、そして彼らの12歳の息子クルーズとマーセッドで暮らしている。
「彼らはとても優しいです。そして食事もおいしいです。」Kagaは話す。「日本ではメキシコ料理を食べることはなかったので、食べたことのないメキシコ料理を食べるようになりました。その国の食事を含めた文化、風土を知ることは英語を学ぶ上でも役に立っていると思います。」
長野は「ホストファミリーを希望する家庭にはスクリーニングを行います。その家庭が信頼できる方々であることは大切ですし、安心、安全な環境を学生やその保護者に提供するのが我々の責任だと考えています。」と話します。Kagaは留学生がホストファミリーと良好な関係を構築するためには一生懸命勉強し、英語でできるだけコミュニケーションを取ろうとするべきだと話す。
ビアーは言います。
「お金のために学生を受け入れるのはやめましょう。彼ら彼女のためにやるのです。」
いかがだっただろうか。
このようにY.E.S. at Merced Collegeでは一件一件のホストファミリーと関係を構築し、本当に信頼できる家庭にのみ留学生の受け入れを依頼している。学生には受け入れてくださるホストファミリーへの感謝を忘れず、自分のことは自分でやるなど優しさに甘えすぎることなく、ホームステイ先での生活を充実させてほしい。どんな家庭での生活でもまず自分からコミュニケーションを取る姿勢が良い関係構築には必要不可欠である。この記事を読み、将来は留学及びホームステイをしたいと考えている学生には、能動的な姿勢で家族と接するように心がけてもらいたい。
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