米国大学進学を志す日本人高校生にとって、まず大きな関門となるのが英語力ではないだろうか。米国大学の多くはTOEFL IBTという英語試験のスコアを入学基準として設けている。この試験はReading, Listening, Writing, Speakingの4技能に分かれており、日本の高校生にとって馴染みのある英語技能検定などとは質が大きく異なるため、対策に苦戦する学生も多い。そこで弊社では米国大学進学希望者を対象にTOEFL IBT早朝クラスを展開しており、試験対策及び留学時に必要となるマインドセットの形成を行っている。本記事では早朝クラスについて詳細を記載する。
集団授業
早朝クラスは以下のように平日週4回の集団授業をベースに展開されている。講師2名は日本人講師となっている。その他2名の講師はアメリカ・マーセッドカレッジで教壇に立つネイティブ講師となっており、当然授業は全て英語で実施される。計4名の講師から日本人、ネイティブ講師それぞれの強みを活かした指導を受けることができる。英語学習をする際にネイティブ講師からの指導が一番と考える人もいるかもしれない。しかし、レベルによっては日本語での解説や細かな感覚と英語学習者としての視点でアドバイスできる日本人講師の存在も重要となってくる。
また、授業時間は、現役の高校生がしっかり勉強に向き合える時間の確保と現地アメリカとの時差の調整もあり、すべて早朝に設定されている。敢えて時間を早朝に設定しているのにはもう一つ、「自己管理能力」を高めるためという目的がある。留学といえば、華やかなイメージを持つ者もいるかもしれないが留学生にとっては困難や壁にぶつかることは多い。自分の母語ではない英語で生活をし授業を受け、良い成績を収めようとするのだから当然現地学生よりも勉強や部活、生活面でも時間がかかる。米国大学では毎週宿題が課され、それが成績に反映される。テスト前の一夜漬けは通用せず、小さな努力を積み重ねなければならない。これはどんなに優秀なアスリート留学生でも例外ではない。そうなると当然、自ら勉強時間を捻出したり、計画を立てて実行したりする能力を身に着ける必要がある。その能力を日本にいる時から身に付けている人とそうでない人とでは留学生活において大きな差が出る。特に留学では親元を離れ生活することになり、仮にどんなに堕落した生活を送っていても本気で助言してくれる人は少ないのが現実だ。そんな中でも自分を律し、留学生活を充実したものにできる人材を育成するために私たちは早朝クラスを運営している。早朝に設定しているのも、その一環である。
火曜日 |
水曜日 |
木曜日 |
金曜日 |
5:30-6:30am Listening |
5:30-6:30am Reading |
5:30-6:30am Speaking |
5:30-6:30am Writing |
*時間は日本時間。曜日による科目は講師都合によって変動の可能性はあるが時間は固定。
TOEFL IBTは4技能で構成されていることから授業も技能別で実施している。
個別授業
また、基本となる集団授業の他に2週間に1度個別授業(60分)を受講することができる。ここでは日本人講師より学習指導や進路などに関するカウンセリングを受けることができる。
日本人講師1名は留学経験をもつが現在は日本に在住しており、長年通信制高校や塾で教育に携わっており、学習指導のみならず目標達成のための動機付けや進路指導などに力を入れている。もう1名は元高校教員ながら現在はアメリカに在住しており、教育的な指導だけでなく現地の大学についても詳しく話をすることができる。したがって、個々の状況に応じた学習指導や適切なアドバイス、米国大学の情報などに関して定期的にやり取りを重ねることができ、学生が自立できるような体制を整えている。この個別指導は講師と生徒の都合の合う時間(日本時間夜など)に実施している。
留学時に必要となること
余談となるが早朝クラス内で受講生たちに「留学時に必要なこと」ということで伝えることが数点ある。そのいくつかを紹介する。
・学業成績-米国大学に進学する際にも進学後も学業成績が重要となる。入学の際にも高校の学業成績が判断基準のひとつにもなり、進学後英語で授業を受けていく際にもその授業についていけるかどうかは基礎学力が重要となる。また、2年制大学から4年制大学への編入に際しても大学での成績(GPA)が大きな判断基準となる。アスリート学生が4年制大学へ編入する際にも選手としての能力以前にGPAが編入の可否を左右し、得られる奨学金の額にもGPAによって差がつく。
・能動性-米国大学では能動性が求められる。授業などでディスカッションの機会があった場合、発言をしない学生は相手にされないことも多い。発言をしないということは、意見がないとみなされ、相手にされず目も合わせてもらえないこともある。日本のように察して声をかけてくれるということも少なく、自分の意見は積極的に伝える姿勢が求められる。早朝クラスでも能動的な姿勢での参加を生徒に求めている。
生徒の声
実際に受講している生徒はどのように感じているのだろうか。2020年5月から早朝クラス受講している生徒2名に話を聞いた。
「 最初は朝早くて大変でした。家を出る時間が授業が終わった直後なので忙しかったですが慣れてきたら無駄がなくていいと思えるようになりました。英語力に関しては少しずつ力がついてきているのではないかと思います。今まではテスト前だけ家で勉強をするくらいでしたが、今は毎日自主勉強をする習慣がつきました。通学途中の隙間時間にも勉強もするようになりました。早朝クラスの受講を通して、学習時間の管理や時間の使い方が上手くなったと思います。今後も大学進学に必要なTOEFLのスコアを取得するため学習を継続していきたいです。」
「私はこのクラスを受講して、英語力が格段に上がっていると実感しています。英語を勉強することは苦手でしたが、英語に触れる機会が増えたことで英語を勉強する楽しさを覚えました。また、早朝から授業を受けることができるので部活で時間がない中でも、時間を有効活用できていると思います。私は特に英語で文章を書くことが苦手でした。ですが最近は、自分の意見を 文章にすることができるようになりました。また、英語で多少なりとも会話ができるようになったことも私にとっては大きな成長でした。英単語の覚え方を講師の先生からアドバイスをいただき自分自身の覚え方を確立出来たことが、私にとっての変化でした。私は耳から単語を覚えたほうが良いと知り、覚えたい単語が100個あるとすれば、一回目は音声で聞いて、単語のスペルを見ながら聞こえた単語を声に出しました。二回目は、単語を聞きながら声に出しすぐ後に単語の意味を確認しました。これを何度か繰り返した後、単語を声に出しながら覚えると、非常に忘れずらく覚えやすかったです。常に私自身が学習した内容を記録しまとめられるようになりました。そうすることで、目標に応じてやらなければならないことは明確になり、やった記録をつけることで自信になりました。今後はTOEFL IBTでなるべく早く目標スコアを取りたいです。夢を叶えるために、アメリカに留学して英語力も高めたいと思っています。」
必要事項
授業はZoomを使用して実施され、生徒にはスマートフォンよりもパソコンでの受講を勧めている。Writingなどでタイピングが求められる場合もあれば、講師が資料を画面共有などで見せる場合があるため、スマートフォンでの受講には画面の小ささや入力のしにくさがあり不自由さが生じる。また、授業中は発言することも求められるので、日本の早朝ということもあり、発話できない環境下での受講は勧めていない。
授業料
授業料は4週間で$180(米国ドル)となっている。レートにもよるが日本円で約2万円弱となる。*この他に日本円で計6,000円程度となる教科書を購入する必要がある。(受講開始時のみ)
申し込み・無料体験
ここまで早朝クラスについて説明してきたが希望者には担当者によるカウンセリングと無料体験授業(1週間)を実施している。さらに詳しく話を聞きたい、もしくは体験授業に参加したいという方には以下の問い合わせフォーム、または弊社LINE公式アカウントから問い合わせが可能となっている。
以上が弊社の運営するTOEFL IBT早朝クラスの概要となる。要約すると、TOEFL IBTにおける目標点取得と留学後成果を収めるための自立した人材の育成に注力している。留学時には英語力はもちろんだが、それだけではなく一人の人として自己統制をできる人物でなければ留学生活を充実させることはできない。一人でも多くの自立した学生を育成するために、弊社ではTOEFL IBT早朝クラスを運営している。
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