この度、マーセッド大学にて「新しいことに挑戦」という言葉を軸に、奮闘努力する学生について記事を取り上げた。
彼女の名前は高田美和 (タカダ ミワ)さん。この記事では、彼女がなぜマーセッド大学への留学を決意したのか、実際に渡米し留学生活をスタートさせた彼女の動向、また今後の夢・目標について語っていただいた。
今記事ではインタビュー形式を用い、彼女の日々に迫っていく。
--留学を決断した経緯について教えて下さい。
「留学を決断したきっかけは二つあり、一つ目はアスレチックトレーナーになること、二つ目は英語を学んでグローバルに活躍する人材になることの二点が主な理由として留学をしようと考えました。
一つ目のトレーナーについてですが、私は中・高と陸上部に所属していました。その際によくケガをし、陸上をしたい自分とは裏腹に、陸上ができない状況に葛藤する日々を過ごしていました。そんな中、トレーナーの方々に体のメンテナンスを行ってもらう中でトレーナーの仕事に興味を抱くようになりました。そしてトレーナーを目指すうえでアメリカの方が日本よりも医療が進んでおり、トレーナーに対しても日本以上にトレーナーという職業が強く支持されていることを知り、実際に本場で挑戦したい気持ちが芽生えました。
二つ目については、私自身、「新しいことに挑戦したい」という気持ちが人一倍強くあり、英語を知ることで様々な人と関わることが出来ると思いました。その中でいろんな価値観を持つ他国の人たちとの交流や生活に是非ともトライしたいという気持ちがありました。そういった経験を通して、自分の中の視野を広げ、グローバルな意識を養いたいと思いました。」
――主にトレーナーと海外への進出を軸に留学への決断に踏み出されたのですね。それでは、実際に渡米し留学生活をスタートさせた美和さんですが、留学してから現在まで行われてきたことを簡単に教えていただけますか。
留学一年目:「留学当初から目標としていた『トレーナーになる』ということを軸に、
一年目はトレーナーの活動を主に行い、トレーナー活動の為に専攻は運動生理学
(Kinesiology)を学んでいました。」
留学二年目:「中学・高校まで携わってきた陸上に不完全燃焼感がありましたので、大学で陸上競技を最後にする、ということを決め、陸上部に所属し、現在は充実した活動を行うことが出来ています。
また、ご縁もあり留学生オフィスにて留学生をサポートする業務に携わらせていただいております。そして、トレーナー活動以上に学びたいことが留学を通じ出てきましたので、かねてより取り組んでいたトレーナー活動を一旦休止をしました。その代わりに、専攻をもう一つ増やしダブルメジャー(KinesiologyとSocial & Behavioral Science)として現在勉強に励んでいます。
当初はトレーナーになることが目標でしたが、現在はより広い視野でグローバルに活躍できる人材になるべく、目標を『国連で働くこと』に変更し、少しずつですが目標実現に向け、日々過ごしています。」
――留学を通じて、美和さん自身の心を変化させるものがあったのですね。実際にどういった点が美和さんの気持ちを動かせたのですか。
「やはり、環境だと思います。留学に来るまでは日本でしか生きてこなかった為、日本の価値観が私を作り上げていたと思っています。しかしながら、アメリカという新たな世界で、英語という別言語で物事を考え理解するなかで、今までの価値観に新たな価値観が加わりました。
例えば、教育の面です。
日本では、大学受験の際に専攻を決めるため、入学後に専攻を変更することが困難です。そのいったシステムに沿いながら、年に1度しかない受験勉強に取り組む必要があるため、将来の夢や目標が変わったとしても、大学で学ぶ内容を変更するのは日本では難しいです。
しかし、アメリカでは入学後に専攻を変更することが可能ですので、自身の心境の変化に応じて学習内容を計画することが容易です。そして、やりたいことが定まってないとしても、アメリカでは一般教養(Liberal Arts)専攻が設けられていますので、そちらを先に学び、そこから専攻を決定していく学生もいます。
その他にも、日本と比べて様々な人種、宗教、文化を持った人々がアメリカで暮らしていますので、新たな発見と共に日々を過ごすことが出来ています。また様々なバックグランド、幅広い年齢層の方々がコミュニティカレッジで勉強をしている環境を見て、日本には、学びに対して柔軟な環境、そして学びに対して、貪欲な気持ちを持てるような教育が必要であると感じました。」
――美和さんの中で新たな価値観が創造されたのですね。今後の目標について教えていただけますか。
「カレッジでの目標ですと、現在行っている陸上、留学生オフィスでの業務、そしてダブルメジャー取得等、今行なっている全ての活動に最後まで全力を注ぎたいと思っています。
将来的には、グローバルに活躍することを主に考えています。
現在の目標は、国連で働くことです。
そのための一歩として、マーセッド大学を卒業後、学士号取得の為、日本、若しくはアメリカの四年制大学に編入を考えています。その後、国連で働くために、国連事務局ヤング・プロフェショナル・プログラムに応募することを考えています。その際、応募条件にある高い英語力の習得を特に意識し、日頃の生活から人との出会い、様々な経験、幅広い勉強を通して、見聞を深めていきたいと思っています。」
※国連事務局ヤング・プロフェショナル・プログラム
国連事務局YPPは、国連事務局の若手職員を採用するための試験です。
日本人が国連職員になるための主な3つの方法のうち、空席公告、JPO派遣制度に並ぶ、採用制度の一つ。
――最後に留学を考える方々に向けアドバイスなどありましたらお願いします。
「私からは三つ程、アドバイスさせていただきたいと思います。一つ目は、焦らないでください。高校生、大学生と様々な方々に当てはまることだと思いますが、自身の心情に変化があることがほとんどだと思います。それによりしたいことが見つからない、何をしたらいいのか分からないという事は普通だと思います。ですので焦らず、一歩一歩目の前のことに一生懸命取り組んでみてください。二つ目は自分次第です。これは私自身留学を通じてより感じた事ですが、自分次第で人生を変えることが出来ます。一度きりの人生ですので、やりたいことは是非トライしてください。
最後は挑戦です。決して楽な道ではない人生が訪れることもあります。そんなときに現実から目を背け逃げるのではなく、挑戦してみて下さい。考えすぎても埒が明かないこともありますので、そんなときこそ『考えるより行動=挑戦』です。挑戦を続けることが人生をより豊かにする最善な手段であると私は思っています。」
いかがだっただろうか。
今回はマーセッド大学に通い、「新しいことに挑戦」という事を軸に、日々の留学生活に励む高田美和さんについての記事を取り上げた。新しいことに挑戦することは決して楽な事ではなく、ネガティブな方向に状況が転ぶことがあるだろう。しかし、そんな時こそ自分次第でその状況を打破し、良い方向に方向転換することができるはずだ。彼女はそういった信念を持ち、現在留学生活を送っている。皆さんにも、挑戦する大切さ、自分次第で人生が変わる、ということを彼女から感じていただけたら幸いである。
高田さんもこれから先の将来に向け挑戦し続け、日々精進していくことだろう。
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