【2019年秋学期に履修した授業紹介】
こんにちは、リキヤです。
年も明けまして、2020年となりました。
今年は日本で東京オリンピックが開催されるなど、多くの人にとって変化の年となりそうです。
私ごとですが、マーセッドカレッジでの生活も残すところ約半年となりました。
既に最後の学期が始まっていますが、最後まで様々なことに挑戦してまいります。
今回は私が秋学期に履修していた授業についてご紹介します。
2019年秋学期は私にとって、大きく成長した学期でした。
授業の数は8クラス、24単位分の授業を履修し、また留学生オフィスでの業務、クラブ活動、週末のボランティア活動にも取り組んでいましたので、時間があっという間に流れる日々を過ごせました。
秋学期に取り組んだ活動についても、今後のコラムで更新できたらと思っております。
それでは授業のご紹介です。
1. AGBS-10: Intro Agriculture Business (農業ビジネス基礎学) – 専攻授業
専攻であるAgriculture Business(農業ビジネス学)の学位を取得するのに必要な授業です。名前の通り、Agriculture Businessのイントロダクションの授業です。授業はビジネス面をベースにしており、会社の種類や組織体系の説明から、会社内での倫理的な行動、ビジネスでの目標設定などについて学びます。
それに加え、例題やビジネスプランに関しては農業関連のビジネスに焦点を当てています。また、期末試験の代わりにプレゼテーションが設けられ、学生は自身の考えたオリジナルのビジネスプランを基に、ビジネス概要、市場分析、売り込みプラン、初期費用や収支見積もりなどの情報をクラスの前で発表をします。
私は、アメリカの学生を対象に日本での農業体験に着目したAg Japanというビジネスをプレゼンしました。
英語でのプレゼンテーションは骨が折れましたが、非常に良い経験を積むことができました。
2. AGBS-13: Agricultural Marketing (農業マーケティング学) – 専攻授業
この授業は、既に存在しているビジネスをどのようにして宣伝、売り込みをしていくかについて学ぶ授業です。授業では消費者の需要の動向、社会の環境や社会的地位が消費者に与える影響、生産、輸送、販売、宣伝のプロセスや、インターナショナルのマーケティングについても学びます。
AGBS-10と同じく、この授業では期末試験の代わりにプレゼンテーションが学生に課されます。内容は、既にあるビジネスを自身で選び、そのビジネスをどのようにマーケティングをして顧客や利益を増やしていくかのアイディアをプレゼンテーションします。私はマーセッド大学の家畜販売をどのようにして促進していくかについてプレゼンをしました。
私自身アメリカの農業システムや知識についてまだまだ勉強不足なため、教授に質問をし、アドバイスをいただきながらプレゼンテーションを作成しました。現地の学生はその分野について十分な知識を持っている学生が多く、学ばなければならないことがまだまだある、とモチベーションの上がるプレゼンテーションとなりました。
3. AGBS-31A: Ag Ambassadors (農学部学生組織) – 選択自由授業
こちらは授業というよりは”学生クラブ”のようなクラスとなっています。
活動内容としては、農学部が主催するイベントのマネージメントや、高校生の農学プログラム(FFA)のマネージメント、また地域の農家のイベントにスタッフとして準備、お手伝いをする、といった活動をしています。
このクラスに関しては、後日別のコラムで取り上げる予定です。
4. ECON-02: Intro to Macroeconomics (マクロ経済学) – 専攻に必要
経済学は多くの専攻(特にビジネス関連の専攻)に必要とされる授業です。
経済学の授業には大きく分けて2つの授業があります。
ECON-01がミクロ経済学なのに対し、ECON-02はマクロ経済学となります。
履修内容が焦点に当てている範囲がマクロ経済学の方が大きいため、比較的にマクロ経済学の方が理解しやすいと教授は仰いますが、留学生にとってはなかなか難しい内容です。基本的に、経済学におけるグラフの見方、様々な要素の関係性について学ぶのですが、1つ1つの単語が難しく、辞書で調べるのが必須です。
また、授業の内容自体はわかるのですが、なぜそれが起こるのか、なぜそのグラフがそのようになるのかなど、”なぜ”の部分を理解するのに時間がかかる授業だと感じました。
5. ENGL-13: Critical Reasoning & Writing (批判的思考学) – 編入に必要
批判的思考、という言葉は日本ではあまり聞きなれないように感じると思いますが、アメリカではCritical Thinkingというスキルは社会を生き抜いていく上で必須であると多くに人が考えており、はっきりと意見を言わなければいけないアメリカだからこその考え方であると感じました。
授業の内容としては、教授が学生に課す記事、本、ドキュメンタリーなどを通して、それに対する意見を考えエッセイとしてまとめる授業となります。
基本的に授業内では、多くの人が様々な意見を持ちやすい題材を選んでいます。
例をあげますと、”刑務所を無くすべき”という主張をする本を読み、それに対する意見を述べるエッセイ、”アメリカ国民がセレモニーなどの際に国旗に向けて行う忠誠の誓いをすべきでは無い”という主張をする記事への意見を述べるエッセイなどを書きました。また批判的思考をする際は、その題材に対する反対意見(もしくは賛成意見)だけではなく、肯定(または反対)する意見も述べて、両サイドの意見を含めながら自身の意見を総括、主張するということが求められるます。日本ではなかなか経験できない内容であると感じ、とても新鮮な授業でした。
6. HIST-17B: US History/Local Government (歴史学) – 編入に必要
時系列的には夏学期に履修したHIST-17Aに続く内容となっています。
ゴールドラッシュが終わった1855年以降の歴史に触れ、1900年代に突入し、技術や医療の発展のみにとどまらず、歌やテレビなどの文化的な面の発展について学びました。
その後、1900年代半ばに起こった世界的な国家間の対立、2度の世界大戦についても学び、原子爆弾を2度落とされた国として日本についても取り上げていました。
また、日本関連で言いますと、カリフォルニアに移住した日本人、いわゆる日系人についても取り上げており、実際に移住した日本人の子孫はNisei(二世)、Sansei(三世)と呼ばれています。
7. MATH-04A: Calculus I (微積分学) – 選択自由授業
内容としては、基本的な微積をベースに、リミットやグラフの問題も解いていきます。
日本の高校で数IIIを履修した学生であれば、簡単に解ける内容かもしれません。
8. PLSC-10: Elements of Plant Science (植物学) – 選択自由授業
植物が成長する過程、環境、栄養などについて学びます。
私が履修していたクラスでは、火曜日に座学を受け、木曜日に実際に教室の横にある養苗場にて、植物の種を植えたり、鉢を移し替えたり、余分な雑草や木々の整備などをしました。
また、学期末にHerbarium Project、いわゆる押し花図鑑を提出する必要があり、授業内で採取した植物を使い、指定の種類、数に沿って押し花図鑑を作成し提出します。
これは時間が掛かるプロジェクトですので、きちんと教授の指示に従って早めに作成しなければなりませんでしたが、とても面白い課題の1つでした。
以上の8クラスを2019年秋学期に履修しました。
チャレンジングな学期を過ごしましたので、20単位以上の履修は相当な覚悟がいると思いました。
なんとか全ての授業で成績Aを取ることはできましたが、あまりにも忙しかったので私はあまりオススメできません。笑
それでもタイムマネジメントや、やりきったという達成感を得られることができるので、今時間を持て余していると感じている学生は、興味のある授業を履修してみるのも良いかもしれません。
先週から2020年春学期が始まりました。
私にとっては編入や卒業に関わる大事な学期ですので、最後までメリハリをつけて取り組んでまいります。
本年もどうぞ宜しくお願いします。
羽田野 力椰
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