聖徳学園高校北カリフォルニアグローバルエリートプログラムが2019年7月16日~25日の10日間で実施された。昨年度と同様、校内選抜の突破した精鋭達5名が本プログラムに参加した。今回はその様子に密着した。
本プログラムの前半はサンフランシスコから車でおよそ2時間の所に位置するマーセッドで過ごした。ここでは主に午前中は語学学校で過ごし、午後からはネイティブ講師による英語レッスン及び後にプログラム内で発表するプレゼンテーション準備に時間を費やした。その他の時間や週末には課外活動、ホストファミリーとの時間を楽しんだ。
プレゼンテーション準備は決して順風満帆ではなかった。最初は生徒同士のコミュニケーションがうまく取れず、お互いの意見を伝えることができずにいた。しかし、講師や周囲の助言から徐々にお互いの意見を伝え合うことができるようになり最終的には満足のいく発表ができた。この発表を経て、生徒達は自信を深めていた。練習中は泣いてしまう生徒も出るほどであったが、本気で何かに取り組むということがかけがえのない経験となったのではないだろうか。
課題活動ではマーセッドの農場とヨセミテ国立公園を訪問した。農場というと一見、グローバルエリートとは無関係に思えるが、そうではない。テクノロジーの発達が取り上げられる昨今だが、未だに第一次産業従事者がいなければ我々の生活は成り立たない。第一次産業の現場を知り、テクノロジーに生かしていくことで人としての幅が広がるのである。
ヨセミテ国立公園では日本とは違ったスケールの大きな自然に感動している様子であった。ノースフェイスのモデルとなったとも言われているハーフドームも見ることができ、貴重な経験となったようだ。
マーセッドで6日間過ごした後、シリコンバレーへと移動した。ここではNTT Americaで勤務されている日本人、福西さんにお話を伺ったり、経営者、投資家であり、国境なき医師団での活動経験もあるモーゼスさんに彼らが準備してきたプレゼンテーションを披露した。プレゼンテーションを褒めていただいた後、モーゼスさんからは高校生へのメッセージとして、「たくさん失敗しなさい。失敗が自分を成長させてくれる。」、「日本人は良いときは皆で力を合わせて頑張れるが、悪いときはイニシアチブを取る人がいない。」などという言葉を残してくれた。日本人として、どう生きていくべきかを考えさせられる時間であった。
また、スタンフォード大学を訪れ日本人学生からお話を伺うことができた。アメリカ最高峰の教育機関を目の当たりにし、現地学生との交流を経て、「海外大学で学んでみたい。」と感じた生徒もいた。その他にもGoogle, Apple, NASAなどのビジターセンターを訪問し、シリコンバレーの名だたる企業の空気を肌で感じたようだ。
生徒達はこの10日間で様々な刺激を得たに違いない。しかし、この10日間よりもその後の時間のほうが大切である。本研修で学んだこと、感じたことをモチベーションとし今後の行動に活かせるよう努力を続けることが我々の一番の願いである。生徒達の今後に注目していきたい。
留学に関するお問い合わせはこちらから