2017年夏 MCELI入学(語学学校)
2017年秋 マーセッド大学入学
2019年秋 San Diego State Universityへ編入
以前より弊社ウェブサイトにて取り上げていた田中宏門さんが渡米前より目標としていた4年制大学からの合格通知を獲得した。
田中さんはマーセッド大学にて心理学を専攻。GPA3.9を保つ傍ら、International Student Service(ISS:留学課)オフィスのスタッフとして、留学生へのサポート及びアドバイスを行いました。今回はマーセッド大学を2年で卒業し、今秋よりSan Diego State Universityへの編入学を実現させ、新たなスタートラインに立った田中君に迫っていきたい。
1. どうしてSan Diego State Universityを編入先として選んだか。
Ⅰ. 人の心理を学びたい。
高校では野球部に所属し、甲子園出場を目指し日々練習に取り組んでいました。しかし、試合になると緊張から思うようにプレーをすることができないことや、高校3年生の時にイップス(送球恐怖症)になった事がきっかけで、自身のメンタル面の弱さを痛感しました。
心理学を学ぶ事でメンタル面の強化を行うことができ、対人関係で成り立つビジネスにおいても心理学を生かせることがあると考え、心理学を専攻科目とし、留学を決意しました。アメリカの心理学界は、日本に比べ10年以上も進んでいると言われています。最先端とされているアメリカで心理学を学び、自身の成長や学んだことのOutputをしていくことで、より大きな人材として世界に羽ばたくことを目標に、また勉学に励む事を念頭に生活していく事を心がけていました。
Ⅱ. 英語力を向上させたい
高校在学時、流暢に英語を話すことのできる友人が、高校の海外留学プログラムを利用し、ボランティアへの参加をしながら高校生活を過ごしていました。野球にしか取り組めていなかった私にとって、友人は憧れであり、私自身も英語を話せるようになりたいと思うようになりました。 英語を話すことができれば、外国人とコミュニケーションを積極的に取れるようになり、日本とは違う文化を肌で感じることで、何か新しいものが発見できる可能性が広がります。また、将来仕事をする上で、英語を話せることは世界で活躍する人材になる上で重要であると考えました。
上記にある2つの編入理由を目標として留学生活を始め、これら2つのことを最大限に満たせることを編入基準として考え、University of California Los Angeles通称(UCLA)を第一志望としました。University of California Los Angeles(UCLA)は、パブリックアイビーの一つとして数えられ、多くのハイレベルなプログラムを提供している有名な大学の一つであり、私が専攻としている心理学もその中の一つでした。
さらに、UCLAを目指す事がモチベーションとなり、高い成績をキープする事ができる一つの要因となることで、勉学に取り組むことが出来るのではないかと考えました。
しかしながら、UCLAは非常に編入競争率が高い大学の一つであるのが事実。私の専攻科目である心理学は、合格率が20%前後と競争率が非常に高く、現実的に不合格になる可能性を考え、UCLA以外にSan Diego State UniversityやUniversity of Minnesotaなど他の編入先候補を選びました。
第2志望の編入先として選んだのは、San Diego State Universityでした。San Diego State Universityは、カリフォルニア州立大学システムの1校であり、歴史ある大規模大学として有名です。Industrial Psychology(産業・組織心理学)と呼ばれる心理学プログラムを提供し、私にとって興味深い心理学の分野を、レベルの高い環境下で学ぶことが出来ることが、第二志望して選んだ一番の要因です。その他にも、多様性のあるサンディエゴは、『世界各国の人たちと繋がりを持ちたい』という思いを持っていた私にとって最適であり、昨年の夏にサンディエゴにてインターンシップを経験した事で、サンディエゴの雰囲気を感じることができました。また、実際にSDSUの卒業生からお話を聞かせていただく機会があり、私自身がSDSUに編入するイメージを持つことが出来たことは、編入先として考える上で非常に大きかったように思います。
大学合否結果は以下の通りでした。
合格
1: SDSU {San Diego State University}
2: UCSD {University of California San Diego}
3: University of Minnesota Twin cities
WAITLIST (補欠合格)
1: UCLA {University of California Los Angeles}
不合格
1: UC Berkeley {University of California Berkeley}
第1志望であったUCLAはWaitlist、いわゆる補欠合格、第2志望であったSDSUは合格という結果となりました。私には、WaitlistをキープしUCLA合格への可能性を残すのか、第2志望であるSDSUへの編入を決めるという二つの選択肢がありましたが、私は、迷うことなく後者を選びました。なぜなら、私の目標は世界トップクラスの学校であるUCLAを卒業することではありません。将来自分自身、何をしたいか、編入後の生活イメージを持ちやすいと思えた大学はSDSUであり、編入後、英語力の向上はもちろんのこと、勉学を第一とし様々な経験をすることで自分自身を成長させることが出来るようにSDSUで努力していきます。
2. 編入をする上で心掛けた事
1. 授業履修の組み立て
加えて、無駄なく編入単位・卒業単位を取得していくために、カウンセラーと密に履修科目について話合いを行いました。
4年制大学へ編入する学生は基本的に専攻科目に加えて一般教養科目(英語や数学)を含めた計60単位以上を取得することが必要となります。カリフォルニア州内にある115校のコミュニティーカレッジ(マーセッドカレッジもその一つ)はすべて、カリフォルニア州立大学(California State University)、およびカリフォルニア大学(University of California)と大学間単位認定制度を結んでいるため、自身の選考に沿って履修科目を考えていきました。
2. 日本人コミュニティーの利用
また、授業を履修していく中で、教授選びが非常に大事になってきます。ここで役に立ったのが日本人コミュニティーでした。
一般的に、日本人留学生の多い留学先は選ぶべきではない、と思われがちです。しかし、教授の評価等を、日本人コミュニティーを利用して聞くことが出来ました。なるべく高いGPAを保つ必要があった私にとってこの状況はプラスでした。
3. アクティビティーへの参加
International Student Service(ISS)のスタッフは、留学生の情報管理、授業登録やカウンセリングの補佐、留学生がカウンセラーと面談を行う際のアポイントメントの予約や記録、新入生向けのキャンパスツアーなどを行います。
これらの活動を通じて、マーセッド大学の学生だけではなく、学校関係者をはじめとした方々とたくさんの関わりをもつ機会をいただきました。学生スタッフとして活動していく中で、我々学生は、多くの人が様々なサポートによって、勉学に集中できている事に気がつくことができ、感謝の気持ちを常に持ちながら行動していかなければいけないということを自覚する良いきっかけとなりました。
3. 最後に一言
私は、留学を通じて語学面・勉学面での成長はもちろん、何よりも人として成長することができたと感じています。
目標やモチベーションを維持し続けることは、難しい事で、生活していく中で様々な誘惑や邪魔立てがあるかと思います。
しかし、目標やモチベーションを保ち続けている人の周りは、必然的にそれらを実行、またはしようとしている人が集まってきます。どうしても諦めたい、辞めたいと思うことは何度もあることでしょう。しかし、そんな時に手を差し伸べてくれるのは、高い目標やモチベーションを持った周りの人たちだと思います。
マーセッドでの2年間は、言語の壁や編入のために高いGPAをキープする事など多くの苦しいことやプレッシャーがありました。家族や周りの人からの支えのおかげで編入という目標を達成することができ、この2年間の留学生活を成し遂げられたことだと大変痛感しています。また編入後の2年間も家族からの支えが必要となってきます。私を支えて下さる周りの方々、そして応援してくださっている方々への感謝の気持ちを忘れることなく、自身の成長した姿を示せるよう努力していきます。
いかがだったであろうか。田中さんは2年間の留学生活から、机上の空論ではなく実践的なことを多く学んだ。アメリカという異国の地で一生懸命に奮闘努力し道を切り開く田中さん。彼は編入という次なるステップへ歩む。この先、編入後も、そして大学を卒業した後も幾度とない多くの困難が彼の前に立ちはだかってくるだろう。しかし、感謝の気持ち+日々の鍛錬という想いを彼は心に抱き、今後のステージに挑戦し続ける。今後の彼の突き進む先に大きな期待を込めたい。
今の自分を変えるのは自分自身の問題であり、自分で行動する事で解決することが可能だ。どんなに不安に思うことがあっても、まずは自分を信じて行動し、目標を達成してほしい。
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