【春学期履修クラス】
こんにちは。リキヤです。
今週はFinal Weekであり、金曜日をもって約5ヶ月のSpring Semester 2019が終了します。
金曜日には卒業式も開催され、マーセッドカレッジでの勉学を終えた多くの学生が、次のステップへの期待を胸に卒業式に臨みます。
春学期も終わりではありますが、今回は私が今学期履修をしたクラスについてご紹介したいと思います。
今学期私は、農業経営学(Agribusiness)のクラスを3クラス、一般教養科目3クラスの計6クラスを履修しました。
前セメスターに履修していたクラスと比べてハードな時間割でしたが、専門的かつ興味深い授業内容となっており、理解できない部分は教授に質問をしながら有意義な授業を履修することができました。
右図が今学期の時間割、以下が今学期履修した授業の内容です。
· ENGL-1A (English-1A College Composition & Reading):英語学 (編入に必須科目)
教授が指定した本を読み、課題に沿ったエッセイを書きます。
私のクラスでは学期を通して合計3冊の本を読みました。内容の一例としては、"筆者がどのようにして読者の理解を深めようとしているのかを感情表現、論理的説明、信頼性の面から考え、4-5ページ(約1500 words)のエッセイを書きなさい"、といったものがありました。
留学生にとってはレベルの高いものとなっているため、課題が出されてから完成するまでに1、2週間を要するということもあります。したがって、多くの学生が、教授やチューターからエッセイのチェックを受けられるOffice HourやILCを有効に使い課題に取り組んでいます。
· AGBS-11 (Agricultural Economics) :農業経済学 (専攻科目)
農業経済に焦点を当てたミクロ経済学となっています。
数字からみるアメリカの農業の現状から、生産関数(Production Function)、等量曲線(Isoquant)、限界効用(Marginal Utility)などの基本的なミクロ経済学の内容も履修します。
多くの例題は、農業に関するもので行われます。
一例としては、"与えられた綿の生産量とそれに必要な水の供給量の情報を元に、限界生産物(Marginal Physical Product)と平均生産物(Average Physical Product)を表すグラフを作成しなさい"、といったものです。
· AGBS-12 (Agricultural Accounting) :農業会計学 (専攻科目)
農業経営をする際に、どのような情報をどのような手順で決算表に帳簿していくかを学びます。
決算表には、資産(Asset)、負債(Liability)、資本(Equity)の3つの基本的な情報が必要で、生産状況や取引などに応じた金額を随時帳簿する必要があります。
複雑で難しい内容でしたが、農業に関わらず、事業を起こす際やビジネスを経営、管理、円滑な運営をする際に役立つ内容となっています。
· AGBS-18 (Agricultural Computer Application) :農業コンピュータ学 (専攻科目)
農業のデジタル管理化が進む現代では、コンピュータの機能が農業を運営するうえで大きな存在となっています。
この授業では、Word、Excel、PowerPoint、Accessの機能を、教科書の指示に従い実際のデータを作成しながら学びます。基本的な機能はもちろんのこと、知っておくと便利なショートカットや、時間短縮につながるテクニカルな機能についても学びました。
· ARTD-40A (Introduction to Digital Art) :デジタル美術学 (一般教養科目)
デジタル芸術作品を作成するツールの王道として知られているAdobe Photoshopを使用し作品を作ります。Photoshopは非常に多くの機能があり、慣れるまでは時間がかかりましたが、一度基本的な機能を理解するとその能力の高さに驚きました。クラスメイトの中には、本物の油絵のような絵を描く人や、プロのアニメーターを目指す人も多かったです。あまり留学生が履修しない授業ですが、このような新しい経験をすることができて良かったです。
· SOIL-10 (Soil Science):土壌学 (一般教養科目&専攻選択科目)
土壌や地質の基本的な性質、土壌と植物の関係性、各肥料の効果などを学びます。この授業ではField Tripも多く、肥料工場、農業関連の企業の見学や、実際に農場へ赴いて土壌分類の作業をするなど、座学と実習を交えた内容となっています。専門的な内容ではありますが、わかりやすい教授の説明、みんなで協力するグループワークなど、履修していて楽しいと思える授業でした。
私にとって2学期目であった今学期は、新しい発見や学びの多い非常に有意義な日々でした。
そのなかでも1番大切だと感じたのは、自分から行動を起こすことです。
今学期、英語を除く全ての授業において、クラスの中の留学生は私だけでした。
これは頑張らなければいけないと思い、授業中聞き取れなかったところは積極的にクラスメイトに何をすればいいか確認したり、わからないところは授業の終わりに必ず教授に質問に行きました。また、Field Tripや農学部の食事会に参加するには車が必須でした。
初めは、友達でもない人に車に乗せてもらうお願いするのは恥ずかしい、と思っていましたが、勇気を振り絞ってクラスメイトにお願いしたところ、心よく受け入れてくれました。
結果、交友関係も広がったり、教授との仲も深まったり、英語力も伸びたりと、自分から行動することの大切さを学びました。
今後も勉学はもちろんのこと、勉学以外の部分も前向きな姿勢を持って取り組んでいきたいと思います。
羽田野 力椰
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