2016年秋 マーセッド大学入学
2018年秋 グランドキャニオン大学編入学
前田さんは日本の専門学校を卒業した後、留学のために渡米。アスレティックトレーナー(以下、AT)になることを目標としている彼女は、Kinesiology(運動学)を専攻としマーセッド大学に2年間通った。彼女はマーセッド大学に在学している間、学業、トレーナー実習、そしてキャンパス内でのアルバイトと、ハードスケジュールをこなしながら日々を過ごしていた。晴れて今年の秋よりアリゾナ州のグランドキャニオン大学に編入学を果たした彼女は、どのような思いで留学生活を送っているのだろうか。彼女の留学する前から現在までの心境を辿った。
渡米したきっかけは?
「高校生のころから、世界中に友達がいたら楽しいだろうと漠然と思っていたので、それが留学を意識し始めたきっかけだと思います。私の目標の一つであるATという職業は、日本での認知度はそこまで高くはなく、留学前には教育の面においても、あまり確立されていないイメージがありました。対照的にアメリカでのATは国家資格(NATA-ATC)として認められています。またATに対する教育環境もしっかりと構築されており、活躍の場も多く用意されています。そのために、私がアスレティックトレーニングを日本で学ぶイメージが出来なかったこと、そして、将来はNBAのチームをサポートしたいという夢を持っていたので、渡米をする決心しました。」
マーセッド大学を選んだ理由は?
「4年制大学に入る前に短期大学(マーセッド大学)へ入学した理由は、多額の学費を抑えるためです。現地の学生と比べ留学生は約3倍の学費。さらに4年制大学によっては短期大学の約2倍の学費が必要なので、4年制大学に初めから入学することは避け、出来るだけ短期大学で単位を取得しようと考えました。また、日本人が在籍していた大学に行きたかったことと、短期大学でもATになりたい学生が実習をすることができる環境があるところに行きたかったのもあります。以上の2点を念頭に置き、自身でアメリカの短期大学探した時は、日本語と英語両方で探しました。そして、マーセッド大学が該当したので当大学への入学を決めました。」
編入先の大学については?
「編入先の4年制大学は、アリゾナ州にあるグランドキャニオン大学(以下、GCU)です。編入先の決める際には、優先事項で絞ることが重要でした。私の場合はネットで検索するときは必ず➀場所➁費用➂アドバイザーの対応を念頭に置いて調べるようにしていました。ある程度絞った後は、出来る限り全ての候補先の大学見学に参加し、➀キャンパスの規模➁各施設の清潔さ➂職員の留学生への対応を見て編入先の大学を決定しました。大学見学に行けない場合も各大学のウェブサイトにバーチャルキャンパスツア―といって、まるで自分がその大学を見学しているように感じる動画を見ることができるので、その方法でも代用できるかと思います。」
マーセッドでの大学生活を振り返ると?
「私の性格上、常にタスクに追われている方がやる気が落ちずに頑張れるので、無意識に忙しくしようとしていました。授業、トレーナーの実習、そしてキャンパス内でのアルバイトを両立させることは簡単ではありませんでしたが、常に自分のモチベーションを高めておくには良かったと思います。なにより、学生の優先事項は学業であり、どんなに忙しくしても学業がおろそかになるのは本末転倒なので、私の場合はトレーナー実習とアルバイトがいい息抜きになり、勉強も頑張ることができていたように感じます。学生のタイプもそれぞれだと思うので、学校の成績を落とさないベストの方法を自分なりに見つけて、実践してみると大学生活がより充実すると思います。」
編入先のGCUの印象は?
「当大学の印象は、『学生たちも職員の方たちも皆GCUが好き』です。GCUでは、学生たちが充実した生活を送ることができるように、多くのイベントが行われています。そのイベントが盛り上がることはもちろん、友達を作る機会になるので毎回イベントが来るのを楽しみにしています。特に大学スポーツのホームゲームでは、皆が一体となり試合を盛り上げます。このように学生が主体となり大学を盛り上げているのは、皆がGCUを好きだからだろうなと感じています。また、教授の方々は授業に対して熱心で、学生たちがより深く授業内容を理解できるように様々な情報を提供してくれます。私が現在履修しているどの授業も内容は難しいですが、それでも頑張ろうと思えるのは、教授が学生たちとしっかりと向き合いながら、私たちが今後社会へ出ていく準備が出来るようにと授業を展開してくれるからです。他にも理由はありますが、この大学へ来て良かったなと心から思っています。」
最後に一言
「最近は、留学する日本人が増えたように感じます。その多くの人たちが感じているように、私も留学することへの魅力を日が経つにつれ、ひしひしと感じています。編入学先のグランドキャニオン大学では、日本人とは全く異なるタイプの人たちと日々生活しています。例えば、私のルームメイトの一人は、毎回すれ違う人たちに話しかけます。彼女のおかげで、私も徐々にですが初めて見かける人にも気軽に話しかけられるようになりました。彼女のようなコミュニケーション能力の高さは日本にいるだけでは身に付けられなかっただろうなと、今の環境にとても感謝をしています。その他にも、留学先で学んだことは数えきれないくらいあります。これから大学留学を考えている人にはぜひ、勉学と同時に文化交流も楽しんでほしいです。」
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