2018年5月15日(火)、マーセッド大学にて、女子バスケット部の「National Letter of Intent 」が執り行われた。National Letter of Intent とは、4年制大学と学生アスリートとの間で交わされる契約のことを指す。学生アスリートが契約書に署名をすることで、当学生アスリートのスポーツ奨学金の受給と共に、契約先の4年制大学への入学(または編入)が確定する。なお、契約が完了した後は、新たに他の大学と契約することはできない。そして大学側は、学生アスリートと契約を交わすことで、次のシーズンの陣容を確定することができるのである。
今年は、女子バスケ部から4名の選手がスポーツ奨学金を獲得し、4年制大学への編入が確定した。契約時の様子は地元紙でも報道されるほど、大きな話題を呼んだ。 昨シーズン、アレン・ハドルストン ヘッドコーチ率いるマーセッド大学女子バスケ部は見事3年連続となる北カリフォルニア地区へのプレーオフへの出場を決め、カリフォルニア州2位というマーセッド大学女子バスケ部の歴史に残る、素晴らしい成績を収めた。このような輝かしい成果を成し遂げる事ができたのも、彼女達4名の存在は必要不可欠だったのはいうまでもない。
【4名の活躍】
Trinity Washingtonはセントラルバレーの地区予選でMVP(最優秀選手賞)に選ばれ、1試合平均12.9ポイント、8.6リバウンド、5. 3スティールを記録。Tajaheray McMahanは、1試合平均13ポイント。Champelle Kellyは、1試合平均8.7ポイント、6. 1リバウンドを記録。Jordan Pierceは、1試合平均9.8ポイントを記録。
【彼女たちの編入先】
Tajaheray McMahanとTrinity Washingtonはメイン州のメイン・フォークケント大学へ進学が決定し、Champelle KellyとJordan Pierceはカリフォルニア州のウェストクリフ大学への進学が確定した。メイン・フォークケント大学は、USCAAのディビジョン1に所属しているチームである。
USCAA(United States collegiate Athletic Association) は、81校の小規模の大学で構成されており、所属しているチームに質の高い競技大会を提供することで知られている、大学体育協会である。彼女らは、よりレベルの高い環境でプレーするチャンスを掴むことができたのである。
コミュニティカレッジに通う学生アスリートは、4年制大学への編入を目指し、まずはコミュニティカレッジにて学費を抑えながらキャリアを積む事ができる。コミュニティカレッジは4年制大学と比べ学費が安いため、経済的に厳しい学生アスリートでも、文武両道を徹底することにより、新しい道の扉を開くことができるのである。今回、女子バスケ部の選手が、この機会を掴めたのは、彼女らの努力の賜物である事は間違いないが、決して彼女たちが天才だったわけでもない、自らの可能性を信じ、たゆまぬ努力が様々な可能性を生み出してきたのである。今後の彼女たちの新しいステージでの活躍を期待せずにはいられない。
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