マーセッド大学では、日本人留学生の中でもスポーツ留学生が年々増加傾向にあり、スポーツ留学が目的ではない学生でも、渡米後に再び大学の部活に挑戦する学生も増えてきています。
そのような留学生達が増えてきている中、マーセッド大学では充実した施設、優れた指導者の下で部活動に励む現地学生がいるにも拘らず、留学生にはあまり認知されていない部活動も存在しています。弊社のスポーツ留学プログラムでは、留学生が部活に参加する第一歩として、指導者と学生を繋ぐ架け橋となり、学生が学業と部活動に打ち込める環境づくりを行なっています。ウェブサイト等ではなかなか分かりにくいアメリカ現地の部活動の情報をお伝えします。
今回フォーカスするのは、マーセッド大学の陸上部。以前から、様々な部活動をご紹介してきましたが、マーセッド大学陸上部は現地の学生だけでなく、留学生にも是非挑戦してもらいたい部活の一つです。
米国大学の陸上競技
アメリカの大学陸上部の活動時期は2月下旬から5月までの間になっており、この期間に主要な大会が開催されています。アメリカではシーズンによって活動するスポーツが決まっています。活動時期が細かく決められている部活動もあり、自己管理がより重視されているのがアメリカの部活動の特徴です。その理由は、学生にとってあくまで勉学が第一優先であるという教育システムが基盤になっているからです。この徹底的な教育基盤があるからこそ、スポーツと勉学を両立し、選手として成長することが出来る環境があるのです。
また、大学による部活動の扱いも日本の大学とは異なり、アメリカでは部活動に参加している時間も単位として認められています。その為、チームには競技として参加している学生だけではなく、陸上を楽しむために参加している学生もおり、同じレベルの選手だけではなく、様々な理由で参加してる学生達と交流出来るのも、アメリカの部活動ならではの利点です。
マーセッド大学陸上部
マーセッド大学の陸上部では3名のコーチ陣がおり、ヘッドコーチのルイス・フォイコーチの下に2名のアシスタントコーチ、ケビンコーチとウィリアムコーチが指導を行っています。ヘッドコーチを中心として、競技別にアシスタントコーチが学生一人ひとりの技術的サポートを行います。
フォイコーチは、常に全種目、全選手に目を向け状況を把握する指導法に定評があり、陸上競技の練習は多種の競技に分かれて行われていますが、フォイコーチはアシスタントコーチと共に、学生選手一人一人のコンディションを把握すると共に、各選手へ目配りと指導を行っています。
以前にマーセッド大学の陸上部に所属していた日本人留学生は、入部当初は太ももの怪我に苦しみ、大会への出場も見送られていましたが、大学のトレーナールームにて大学所属アスレチックトレーナーと学生トレーナーによる怪我のケアと自身の熱心なリハビリにより、現役復帰を果たしました。また、コーチが各選手のコンディションをしっかりと把握していたこともあり、学生に合ったペースで怪我を克服していくことができ、最終的にこのスポーツ留学生は自身のベスト記録を更新することができました。
また、留学生がアメリカ大学生活で苦労するポイントが、友達を作ることです。授業に参加するだけでは、なかなか気の合う友人を見つけるのは難しいこともあります。スポーツ留学のメリットは、同じフィールドで活躍する現地学生とスポーツを通して交流し、チームメイトとして深くお互いを知る機会を多く持てることにあります。
ルイス・フォイコーチ
マーセッド大学陸上部の最大の魅力は、ヘッドコーチのルイス・フォイコーチの存在であるといっても過言ではありません。
フォイコーチは、カリフォルニア州ロングビーチ出身でウィルソン高校、ビオラ大学を卒業し、Human Performance in Sportの修士号を取得しています。学生時代には、100メートル走全米で4位、2000年にはオリンピック候補者予選の100メートル予選を通過しています。
現役を引退後は、2001年から指導者として活動し、中学校、高校レベルのクロスカントリー、バスケットボールの指導も行うなど、陸上だけではなく様々な分野の指導者として活躍。2005年からマーセッド大学のコーチに就任しています。
経歴だけでも魅力的なフォイコーチですが、人柄はもちろんのこと、一目彼に会えば、フォイコーチの人間性に惹かれ、いつの間にかこちらも元気になってしまいます。実績も人望も兼ね備えてきたコーチだからこそ、学生たちから絶大な信頼を得ています。
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