これまで3回に渡り、福岡外語専門学校の学生達の短期留学生活を紹介してきました。福岡からやってきた5人の学生達は、3月7日よりスタートしたマーセッド市を舞台としたマーセッド研修プログラムを、3月30日を以って修了しました。 3週間という短期プログラムの中で、学生たちは内容の濃い研修プログラムを通して、日々様々な経験を得ることができました。本プログラムの主な研修内容は、①語学研修、②職業体験、そして、③観光等のアクティビティの3つ。今回は、最後のプログラム内容となる③観光等のアクティビティについてご紹介します。
5人の学生達はマーセッド市へ到着した翌日、マーセッド大学にて行われたマーセッド研修プログラムについてのオリエンテーションに参加しました。今回の短期プログラムの目的や研修内容、そして彼女ら彼らはホームステイプログラムにも参加していた為、ホストファミリーと生活する際のルールや、アクティビティに際しての安全に関する注意事項などの確認が行われました。
午後からは今回のプログラムで語学研修を始めとする様々な研修プログラムが開催されたマーセッド大学内、そしてマーセッド市内を散策しました。ほとんどの主要な商業施設は、マーセッド大学に面している通りより一つ外れたオリーブアベニューという大きい通りに面しているため、学生達は生活していく上で自転車で十分な移動ができることを確認していました。
大学訪問(カリフォルニア大学マーセッド校、フレズノ州立大学)
今回のプログラムでは、将来のアメリカ留学も視野に入れた、4年制大学訪問を実施しました。訪問した大学は、UCと呼ばれるカリフォルニア大学系列のカリフォルニア大学マーセッド校(UCマーセッド)とCSUと呼ばれるカリフォルニア州立大学系列のフレズノ州立大学(CSUフレズノ)の二つの大学。
カリフォルニア大学マーセッド校は2005年に開校されたカリフォルニア大学の10番目の最新の校舎です。新設されて間もない校舎には二つの広々とした図書館や、大学から遠く離れた生徒でも入学できるよう建設された学生寮などが設けられています。初めて目にするアメリカの4年制大学の敷地の広さに、学生達は驚きの表情を見せていました。
次に見学したフレズノ州立大学は、マーセッド市から車で約1時間の距離にあるフレズノ市に立地しています。当大学ではマーセッド大学出身でフレズノ州立大学在学中の日本人留学生、植木沙英さんによるキャンパスツアーが行われました。彼女は2017年の春学期よりこちらの大学に編入しており、マーセッド大学在学時より専攻していた農学部に所属し、引き続き勉学に励んでいます(詳しくはこちらから)。農学部の中でもワインを造る学科やレクリエーションを企画する学科等様々な学科の紹介を行い、学生達はアメリカの大学の幅広さを感じていました。キャンパスツアーでは主に図書館やカフェテリア周辺を見学し、残りの時間は植木さんと学生達の間で質疑応答の時間に充てられています。学生達はマーセッド大学とフレズノ大学での生活の違い、4年制大学への編入方法等を積極的に質問し、現地留学生から生の声を聞く貴重な機会を得ることが出来ました。
ヨセミテ国立公園観光
そして、ユネスコの世界自然遺産に登録されているヨセミテ国立公園観光もプログラムの目玉の一つとして実施しています。当公園はマーセッド市より車で2時間弱の場所に位置しており、日本からの観光客も多く訪れる人気の観光スポットです。公園内は多くの自然に囲まれており、数カ所のビューポイントから見える数々の巨大な滝や人工的な手が加えられていない美しい景色を一望することができます。
観光は、ボランティアのアメリカ人学生も同行し、今回はトンネルビューで景色を一望した後、ヨセミテバレーロッジにてランチタイムを設け、その時間で学生達はギフトショップでの買い物やカフェテリアでの昼食を楽しみました。ランチタイムの後は人気のハイキングコースの一つにミラーレイクトレールというバレーロッジから片道約1時間を所要するコースを体験しました。バレーロッジからミラーレイクの道中に、ヨセミテホテルというハーフドームとヨセミテ滝を一度に眺望することのできる豪華3つ星ホテルが建っており、美しい豪華な内装が施された建物内を見学することもできました。
Hilmar Cheese Company(ヒルマーチーズ工場)見学
カリフォルニアの農産業の規模の大きさを認識することを目的として、ヒルマーチーズ工場の見学ツアーに参加しました。当工場はマーセッド大学から車でおよそ40分離れたヒルマー市に所在しており、世界最大級のチーズメーカーを使用して毎日約73万kgのチーズを製造しています。ここではチーズ製造はもちろんですが、その他の乳製品加工も行っています。
見学ツアー内容としては、アイスクリーム作り体験から始まり、その後はスタッフにより当工場内にあるビジターセンター2階にてパネルを用いたり、実際の工場内の一部を見学するなどして当工場でのチーズ製造過程や飼育している乳牛の管理方法など、当工場で行われている作業を細部まで知ることのできる見学内容となっていました。また、ビジターセンター1階ではゆっくりと寛ぐことのできるカフェや、当工場にて製造された乳製品を購入できるショップが構えられており、学生達は見学ツアーの後自由な時間を過ごしました。
農業体験(マーセッド大学内)
マーセッド市内での最後のアクティビティとして、短期留学生達はマーセッド大学農学部での農業体験を行いました。当学において、農学部は人気な専攻の一つとなっており、広大な敷地と数種類の家畜を所有しています。普段は当学の学生達が教授陣の助けを得ながらそれらを管理することで、貴重な現場実習を経験しています。
学生達がまず初めに目にしたのは、母牛に拒絶され人口授乳が必要な子牛小屋でした。そこでは子牛に最適なミルクを準備する段階から見学し、最後には授乳体験を行いました。また、繁殖期に向けた雄を飼育しているヤギ小屋、生まれて間もない子牛と母牛のみを放牧している牧草地など、普段見ることのできない施設を見学することが出来ています。ヤギ小屋では積極的に学生達から質問する様子も見られ、学生達がアメリカの農業に対して興味を持った様子が窺えました。今回の農業体験では、アメリカ農業に対する先進的な知識をもった教授が施設を案内してくださり、現代の農業事情や農業のバックグラウンドなど最新の情報を細かく知ることができ、学生達はアメリカ農業の規模の大きさを肌で感じていました。
サンフランシスコ観光
日本に帰国する前日には今回の短期留学プログラム最後のアクティビティとして、サンフランシスコ市内観光を行いました。サンフランシスコ市は、アメリカ西海岸を代表する都市と言われているほどの大都市です。観光名所も数多く存在し、カリフォルニアでは一度は訪れたい場所となっています。
学生達は当日午前中にマーセッド市を発ち、正午頃にサンフランシスコ市に到着しました。そして自分達で予め決めておいた計画を元に観光しており、Pier39、Union Squareなどでお土産を購入し、サンフランシスコの景色や港町の空気を満喫しました。
以上が、今回の福岡外語専門学校の短期留学生達が行ったアクティビティの内容です。アクティビティの他にも、休日にそれぞれのホストファミリーと外出をしたり学生達同士で市内散策をするなど、大都市とは違った自然に囲まれたマーセッド市を楽しんでいる様子が伺えました。
語学研修プログラムではカンバセーションクラス、ワークショップ、そしてTOEFL集中講座を受講することで現地の英語レベルに慣れるきっかけとなりました。職業体験では失敗を恐れずに自分から挨拶を行ったり、話しかけに行くなど積極的にコミュニケーションを取りにいく姿勢を学ぶことで、学生達は日本とアメリカの職場における文化の違いに柔軟に対応することが出来ていました。
短期間の留学生活の中で、彼女ら彼らは今回のプログラム内容だけに止まらず、自分から積極的に行動することでそれ以上の経験を得ることが出来たように感じます。学生達は新年度を迎え、これから就職・進学への準備の時期となりますが、今回のマーセッド研修プログラムを通して学んだことを将来に活かしてほしいと思います。
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