福岡外語専門学校 研修プログラム実施(3) ~様々な職場での職業体験プログラム~


 前回のコラムでも紹介したように、3月7日から約3週間、福岡外語専門学校から5人の学生がマーセッド市を訪れ、21日間のマーセッド研修プログラムを修了しました。 3週間という短期プログラムの中で、学生たちは内容の濃い研修プログラムを通して日々様々な経験を得ることができました。その主な研修内容は、①語学研修、②職業体験、③観光等のアクティビティの3つとなります。今回は、その中から職業体験について紹介します。

 今回の短期留学プログラムにおいて、職業体験は重要なプログラムとなります。本来留学生がアメリカ現地の職場を体験すること自体、貴重な機会ではありますが、今回は短期留学ということで、現地で複数の企業に職場経験の受け入れを実現して頂きました。今回のプログラムでは、学生たちは4業種の職場で職場体験を行いました。今回職場体験の受け入れ先は、日本食レストラン、ヨガスパ、動物園、マーセッド大学Y.E.Sオフィスの4つ。この4箇所で学生達はどの様な経験を行ってきたか紹介します。


動物園の飼育員から指導を受ける学生達
動物園の飼育員から指導を受ける学生達

1、動物園(Applegate Park Zoo)

 

 今回職場体験を受け入れて頂いた動物園(Applegate Park Zoo)は、マーセッド大学から車で15分程の場所に位置する動物園で男子学生が職場体験を行いました。こちらは小規模の動物園ではありますが、様々な種類の動物が飼育されており、地域の家族や子ども達が多く訪れる動物園となっています。職場体験の主な活動内容は、各動物の飼育管理や餌場の清掃、木くずの搬送作業など。この動物園はボランティアの方の参加が多く、今回も学生は一般のボランティアの方と共に作業を行いました。

 この動物園での活動は、普段の語学研修とは異なり、英語の会話のスピードも速く最初は学生も戸惑うでほどでしたが、とてもフレンドリーな飼育員や館長に恵まれ、学生も意欲的に活動していました。この職場では個人の積極性や意欲が大切な要素となり、そこから多方面に可能性が広がる職場体験といえます。


職場体験最終日の女子学生とヨガスパオーナーとの記念写真
職場体験最終日の女子学生とヨガスパオーナーとの記念写真

2、ヨガスパ(Holistic Xchange)

 

 マーセッド市内のダウンタウンに店舗を構える個人向けヨガスパにも、今回の職場体験を受け入れて頂きました。こちらのヨガスパでは女子学生が職場体験を経験させて頂き、主な活動内容としては、デスクワークの手伝いや、実際にヨガのスタジオにて実技指導を受講するなど、アメリカのリラクゼーション業を経験できる職場となっています。

 こちらの職場は、オーナー兼マネージャー付きの研修となっており、実際にアメリカでビジネスを営む方の動きを間近に体験できる職場です。学生はオーナーとの個人的なやり取りを英語で行いながら、少しずつ自分の意見を主張することや仕事を探していくことで、成長につながる経験をしていました。

 

 


Y.E.Sオフィスにて学生スタッフと記念撮影
Y.E.Sオフィスにて学生スタッフと記念撮影

3、Y.E.S. オフィス(マーセッドカレッジ)

 

 マーセッド大学の留学生のホームステイを担当しているY.E.Sでの職場体験も行われ、マーセッド大学内に併設されているY.E.Sオフィスにて男子学生が職場体験を行いました。こちらでの職業体験の主な内容としては、ウェブサイト用の記事の写真撮影や、実際にホストファミリーのお宅に伺いホームステイ先の選定活動の体験などを行いました。実際に職場体験を行う前、学生はデスクワークの時間が多いのではないかと想像していましたが、実際の足を使った活動の多さに驚いている様子で、足を使ってこそ事務作業も生まれるということを学んだようでした。

 今回、Y.E.Sオフィスで職場体験を実施した学生は、足を使って大学内の部署に写真撮影を行ったり、パンフレットを探して教員や大学職員に話かけていくことが必要な状況でした。そのような状況の中で、つたない英語でも誠意をもって挑戦することで、少しずつ道が開けていくという経験は、学生の中で自信につながったことでしょう。


4、日本食レストラン(SushiCuisine)

 

 こちらの日本食レストラン(SushiCuisine)は、マーセッド大学から歩いて10分程の飲食店やスーパーなどの商業施設が集合しているエリアに位置しており、昼食時や夕食の時間帯には外で待つ人がいるほどマーセッド市民から人気のある日本食レストランです。この日本食レストランには、2名の学生を職場体験として受け入れて頂き、2名の学生は別々の時間帯で職場体験を行いました。主な業務の内容としては、接客業を行い、お客さんにお水や注文された品を提供するなど、お店の一員として活動させてもらいました。こちらの日本食レストランでは従業員も多く、従業員とコミュニケーションをとる機会に恵まれ、学生へのサポートが多い職場となりました。

 日本食レストランではありますが従業員には日本人はおらず、学生たちは日本から研修に来ているということで、従業員からもお客さんからも様々な質問をされ、コミュニケーションの機会を多く持つことができました。2名の学生たちも、会話が挨拶だけで終わらないように努めるなど、工夫をしながら活動を行っていました。

 

日本食レストランのオーナーと最終日に記念撮影
日本食レストランのオーナーと最終日に記念撮影
日本食レストランのオーナーと最終日に記念撮影
日本食レストランのオーナーと最終日に記念撮影

 

 このように、今回のマーセッド研修プログラムでは様々な職場で、それぞれの職場が持つ特徴を通して、学生たちは特別な経験を得ることができたことでしょう。なかなか経験できない貴重な機会の中で、顔つきや行動が少しずつ変化していく学生たちの姿を見ることができました。

 次回はいよいよ最終回、観光や農業体験を含む様々なアクティビティを紹介します。

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