学生トレーナーの事前講習を開催。アスレチックトレーナーの現実を学ぶ

講習を受けるトレーナープログラム志望の学生たち
講習を受けるトレーナープログラム志望の学生たち

 マーセッド大学では、アメリカの大学スポーツを経験できるスポーツ留学が人気のプログラムとなっていますが、実地研修で経験を積むことができるトレーナープログラムも、人気プログラムの一つとなっています。

 

 今回は、トレーナープログラムへの参加を希望する留学生を対象とした事前講習が開催され、この春に留学を開始した語学学校の生徒達が参加しました。当講義は、新規の学生達がプログラムに合流する前に、トレーナープログラムとトレーナーという職業に対する理解を深める目的で開催され、学生達は真剣な表情でノートをとりながら、マーセッド大学専属トレーナーによる講義に聞き入っていました。

 

 学生達の目標は、女子サッカーのトレーナーやラクロスのトレーナーになること、アスリートのリハビリを手伝いたい等、様々。そうした要望を受けた上で、アスレチックトレーナーとしてどの範囲の仕事を担うのか、或いは担えないのか等についても講義が行われています。

トレーナーへ質問を行う学生たち
トレーナーへ質問を行う学生たち

 トレーナープログラムについての講義では、学生トレーナーが段階的にこなしていくステップについて解説が行われました。

 

 学生トレーナーにとって、最初の6ヶ月~1年間は、「Level 1」と呼ばれる基礎トレーニングの段階となり、プロのトレーナーや先輩学生トレーナーの業務見学や基礎練習が主となります。週10時間のトレーナールーム内での研修が設定されており、この基準を満たさない場合は、次のステップへ上がることはできません。次の「Level 2」と呼ばれる段階で、初めてアスリートに触れることが許可され、ここでは実践的なアスリートへの対応と、応用的的な訓練を行います。最終段階である「Level 3」では、各部活の練習や大学外の現場で主要なトレーナー業務を担うことになります。

 

 

 このように、トレーナープログラムでは、段階的に技術と経験を積みながら、トレーナーからの信頼を勝ち取り、ステップを登っていく忍耐力が必要不可欠です。アスレチックトレーナーを志して海を渡った学生達が、厳しいプログラムを耐え抜き、今後どのような成長を見せてくれるのか、今から楽しみです。

 


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