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マーセッド大学出身!広島カープで活躍を見せるヘーゲンズのルーツ

 

 

 マーセッド大学出身、広島東洋カープのブレイディン・ヘーゲンズ(26)が、チームの首位浮上に貢献する活躍を見せている。今季から広島入りしたヘーゲンズは、 4月22日に右大腿二頭筋挫傷で登録を抹消されたルナに代わって初の一軍登録。ここまで6試合に登板し、防御率1.04と好調を維持している。

 今シーズンの広島は、昨季14勝を挙げたジョンソン、一昨年のホームラン王エルドレッド、中日から移籍のルナ、パドレス出身の新助っ人ジャクソン、同じく新助っ人のプライディ、ドミニカ出身のバティスタとメヒア、ここにヘーゲンズを加えた8名で、4名の外国人登録枠を争ってきた。ヘーゲンズはオープン戦で防御率3.00と結果を残したが、経験豊富な助っ人陣を前に開幕は2軍スタート。それでも腐らずにウェスタンリーグで2勝0敗、防御率2.25の好成績を残し、怪我で戦列を離れたルナに代わって1軍への切符を掴んだ。

 

 ヘーゲンズは2008年にマーセッド大学野球部でロースター入り。この年、ロイヤルズからMLBドラフト36位指名を受けるも、マーセッド大学で2年目のシーズンを続行。翌2009年にダイヤモンドバックスからドラフト6位指名を受け、同球団とマイナー契約を結んだ。マーセッド大学在籍時には地区リーグのベストナインに当たるAll-CVC First Teamを2年連続で受賞。2014年にはメジャー昇格、3Aで主に先発として活躍した昨季は防御率2.67の好成績を残していた。

 

 マーセッド大学では、これまでに72名がMLBドラフトで指名を受け、 22名のメジャーリーガーを輩出してきた。昨年も投手のブレイク・セダーリンドがツインズから22位でドラフト指名を受け、最終的には名門・UCデイビスからの野球奨学金のオファーも獲得している。UCデイビスは言わずと知れたNCAA Division 1の野球強豪大学だが、セダーリンドはマーセッド大学で農業経営学を専攻しており、編入が実現すればアメリカ随一と称されるUCデイビスの農学部入りも同時に実現することになる。日本人留学生では、2名が日本独立リーグBCリーグ入り、昨年は野球奨学金を獲得しての4年制大学編入、文武両道を達成しての名門・UCLA編入など、多くの実績を残している。これらの選手たちは、いずれも夏季のサンディエゴ・サマーリーグへの参加と、秋季・春季の大学野球部での活動を組み合わせ、アメリカのカレッジスポーツの仕組みを上手く利用することで結果を残してきた。

  

  日本のメディアでは、ヘーゲンズが活躍を見せるたびに経歴の欄に「マーセッド大学」の名前が踊る。野球強豪大学の名を背負い、異国の地で白球を追いかけるヘーゲンズの更なる活躍に期待したい。

 


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