当コラムでも紹介してきた通り、女子チームの活躍が目覚しいマーセッド大学のスポーツチームだが、マーセッド大学のようなコミュニティカレッジのスポーツ活動を取りまとめているのが、CCCAA (California Community College Athletic Association)である。
CCCAAは、カリフォルニア州内のコミュニティカレッジにおける体育協会に当たる組織であり、大学スポーツの大会運営や各チームの連絡、試合での記録管理などを行い、スムーズにリーグ戦が進むよう運営支援を行なっている。CCCAAには、カリフォルニア中から105の大学が所属し、24種目の競技を通して、年間約26,000人以上の学生がCCCAAのリーグ戦に参加しており、毎年カンファレンス(地区リーグ)を勝ち抜いた16チームの強豪校がプレイオフに進出することが出来る。
また、CCCAAに所属する多くの学生選手が4年制大学への編入を行うため、NCAAなどのトップレベルの大学リーグへの登竜門ともなっている。
現在、マーセッド大学の男女12種目の運動部は、CCCAAが主催するカンファレンスに参加している。今春セメスターには、女子バスケットボール部とソフトボール部がカンファレンス上位でシーズンを終え、プレイオフ出場権を獲得している。
CCCAAが運営するバスケットボールのカンファレンスは、1月初旬にシーズンが開始となる。各大学約20試合を闘うリーグ戦となっており、上位3チームがプレーオフに参加することが可能となっている。マーセッド大学女子バスケ部は、今シーズン8勝4敗でカンファレンス3位の好成績を残し、プレーオフの出場権を獲得した。プレーオフでは、惜しくも第1回戦で敗退という形になったが、2年ぶりのプレーオフの進出となり、北カリフォルニアベスト16の結果で今シーズンを終えた。
CCCAAが運営するソフトボールのカンファレンスは、1月末から開始され、各チーム25試合のシーズンを闘い、上位3位までがプレーオフに進出することが可能となっている。マーセッド大学ソフトボール部は、4月21日に最終試合を終え、北カリフォルニアベスト16入りが決定、7年ぶりのプレーオフ進出権を獲得した。ソフトボールのプレーオフは5月に開催される予定となっており、マーセッド大学ソフトボール部には大きな期待がかかっている。
また、CCCAAで活躍を見せ、4年制大学からスポーツ奨学金のオファーを獲得する学生や、MLBなどのプロチームからドラフト指名を受ける学生も少なくない。下記の記事のように、スポーツ奨学金を獲得する留学生や、MLBからドラフト指名を受ける学生選手も多く存在する。授業料が安価なコミュニティカレッジでのスポーツ部で活躍を見せ、プロ入りや4年制大学からの奨学金獲得を目指す、カレッジスポーツを通してトップレベルの世界へ挑む方程式は、アメリカの教育・スポーツ界にしっかりと根を張っている。
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