~The Road to Be Athletic Trainer~
アスレティックトレーナーへの道
NAME :Koki Ikeda (池田 昂己)
FROM :Japan, Fukuoka (福岡県)
AGE :23
MAJOR :Kinesiology (運動学)
ACTIVITY:Student Athletic Trainer at Merced College (学生トレーナー)
MESSAGE FOR YOU: このコラムでは、マーセッド大学で運動学を専攻するにあたり、どのような学習を行っているのか。私が日々感じている日本とアメリカの違い (文化、トレーナー) などについて綴っていきます。興味のある方は是非、ご一読ください。
11/25/2018
皆さん、お久しぶりです。
今回のコラムでは、アメリカでNATA公認のアスレティックトレーナー(NATA-ATC)になるための過程を説明したいと思います。
1.CAATE(Commission on Accreditation of Athletic Training Education) から認定をされている大学、もしくは大学院に入学(卒業)する。
・認定校はこちらで確認することができます。
http://caate.net/search-for-accredited-program/
・2020年から、大学卒では資格を取得できなくなる。
大学院(Master) への完全移行。
(それに伴い、現時点で多くの大学は移行済み)
2.認定校にあるアスレティックトレーニングプログラム(学科)を専攻する。
・大学によって違いますが、専攻する為には試験(書類・筆記試験・面接)があり、留学生にとっては楽な過程ではない。
・基本的にはスポーツの強い大学のトレーニングルームは設備等も整っていることが多い。
3.莫大な量の勉強と実習経験が求められる。
・実習は校内だけではなく、病院や高校でも行われる。
・合計の実習時間は1000時間を超える。
・この過程の中で多くの学生は辞めていく。
4.プログラムを修了した学生はBOC試験(Board of Certification)の受験許可を持ち、試験に合格した人がアメリカでアスレティックトレーナーとして活動することができる。
・各大学で、この試験の合格率は比較され、プログラムの充実度と比例していることが多い。
次に今後の私の予定について書かせていただきます。
私は二年制大学(Merced College) に在学しており、2019年春学期からの編入を考えています。
今年に8月より、University of Southern Mississippi のアスレティックトレーニングプログラムに申し込みをしており、昨日正式に、大学への編入学の合格、並びにプログラム専攻のための許可を頂きました
7/29/2018
皆さん、こんにちは!
今回のコラムでは、留学生の夏休み期間の過ごし方についてご紹介と、私のこの夏の過ごし方(インターン)についてのご紹介をします。
まずは、夏休み期間中の日本人留学生には、どのような選択肢があるのかについて書きます。
選択肢1.サマークラスを受講
これは多くの留学生が選ぶ選択肢の一つです。
アメリカでは夏休みの間にも短期の授業を受講することが可能です。
これらのクラスは受講期間が6週間と短く設定されているため、授業のペースは速く、普段の春・秋学期に比べ良い成績を取ることが難しいかもしれません。
しかし、この夏の期間は勉強だけに集中できる期間という考え方も可能であり、私は夏季にクラスを受講することをお勧めします。
選択肢2.帰省
約半数程の留学生は、夏休みを利用し、母国や家族の住んでいるところへ帰省します。帰省する理由は、家庭の事情やアルバイトで学費を稼ぐためなどが挙げられます。最大2か月以上の休暇となるため、その時間を有意義なものできるかは彼ら次第です。
選択肢3. その他
インターンシップ(=インターン:職業実習制度)
これは各業種の職場経験を積むために、自らでインターン受け入れ先を探す必要があります。(学校側が提供することもあります)トレーナー業界でも、このインターンがとても重要視されており、学生時代にどれだけの現場経験を積んだかは、即戦力としての指標となります。
今回、私はこの夏、インターンをするという選択肢を選びました。 私のインターンに関しては、この後に詳しく内容を書いています。
旅
人生の中で一度はしてみたいと考えている人も少なくないと思います。
私も留学1年目の冬休みに約一か月間を費やし、アメリカ一周の旅を一人で行いました。その際には普段の生活では決して味わうことのできない貴重な経験を積むことができました。この旅に関しても、いつかご紹介をすることができればと思っています。
この夏のインターンシップに関して
私はインターンの機会をいただいたので、この夏はカリフォルニア州サンディエゴにてインターントレーナーとしての現場経験を積むという選択肢を選びました。
今回のインターンでは、今までトレーナー経験のなかったサッカーチーム(米国男子4部リーグの LA Galaxy San Diego ZEST FCと米国女子2リーグの San Diego Parceiro Ladies)のサポートをさせていただいている他、先日サンディエゴにて開催されたサッカープロコンバイン(世界各国からコーチを集めた大規模のセレクション)にもトレーナーとしてサポートをする機会を頂きました。
こちらのセレクションには、世界の7か国から選手が集結したこともあり、英語でのコミュニケーションがスムーズにいかない場面も多くありましたが、そんな状況に最初は多少戸惑いを感じましたが、簡単な英単語やジェスチャーを使うことで、彼らとの意思疎通を図ることを心掛けました。
このような非日常的な環境の中でインターントレーナーとして積むことのできた経験は、私の在学しているマーセッドカレッジでは味わうことのできないものであり、かけがえのない経験となりました。
もちろんインターン期間中には、楽しいことばかりではなく、失敗することも多々あります。しかし、その失敗を活かし、同じ過ちを二度としないこと。それこそが、自身の成長において最も大切であると強く感じています。
今後も、成功も失敗も全てが自分の成長に繋がると信じて、
感謝の気持ちを忘れずに、何事にも常に本気で励んでいきたいと思います。
5/22/2018
【充実した留学生活を送るために】
皆さん、こんにちは!
現在、5月のカリフォルニア州・マーセッドは太陽がギラギラ照り付け、カラッとした空気に包まれており、まさに「California Weather」といったところです。
毎年、この温暖な気候がやってくると、春学期が残り僅かであることを感じます。
5月の第4週は春学期の総決算となる期末テスト(Final Exam)の期間となります。
学生たちは受講している各クラスで、良い成績を取得する為に最後の力を振り絞り、勉学に励みます。
また、この時期はカレッジの図書館の閉館時間が延ばされるとともに、学生のテスト勉強の為に体力を養うことを目的に、多くのフリーフードの機会が与えられます。
このような学生への多くの手厚い配慮もアメリカの大学の特徴だと思います。
まずは学生トレーナーについて。
毎年春学期終了前の2週間を使い、トレーナールームの 大掃除 を行います。
今年も例年同様、常勤のトレーナーの方と共に隅々まで綺麗にしました。
トレーナールームはメディカルな空間であるため、普段から整頓されています。
しかし、普段使うことの少ない場所やスペースもあるので、この定期的な大掃除は、私たちトレーナーにとって、常に安全な空間を保つために、とても重要なものとなります。
次は一番のテーマである
「どのようにすれば、充実した留学生活を送ることができるのか」です。
私のアメリカで学んだこと(多くの失敗)が、少しでも皆さんのお役に立てばと思い、今回は私が多く聞かれる留学についての質問にお答えしていきます。
1.どんな人がアメリカへの留学に向いていますか?
私の個人的な答えは、「アメリカに来て何かを学びたい!」「自分を変えたい!」という熱い思いがあれば、誰でも可能であれば留学をすべきであると思います。
しかし、日本から来る留学生に対し留学のアドバイスをするとすれば、「Don’t Be Shy」です。
これは文化の違いかもしれませんが、多くの日本からの留学生は現地の学生に比べ、内向的な人が多いように感じます。彼らは自身の英語力の自信のなさによって、多くのチャンスを逃しているようにも思います。
全ての人にはそれぞれ性格があり、それを理解し合うことが良好な関係構築の助けになると信じています。
しかし、アメリカで学生として生活するのであれば、一歩を踏み出して積極的にアメリカ人や他の国の留学生の人と話すことをお勧めします。
私もアメリカ留学1年目には、自分の英語力に自信が持てず、話しかける為の一歩を踏み出せない事も多くありました。
その多くの場合は、自分にとってメリットは無く、ただチャンスを逃しているだけでした。そして、話しかけて上手く言いたいことを伝えられなかったとしても、英語を使う練習になるはずなので、「Don’t Be Shy」の精神は大切だと、今の私は痛感しています。
2.アメリカで学生トレーナーをするにあたり、気を付けていることはありますか?
私がトレーニングルームで気を付けていることは、「Don’t Guess」です。
これはマーセッドカレッジに常勤しているトレーナーの方が教えてくださった言葉です。
私がトレーナールームに行き始めた頃は、なんとか日常会話ができる程度で、十分な英語力を身に着けていなかったように思います。
そんな私を受け入れてくださった常勤トレーナーの方、先輩トレーナーの方には感謝の気持ちでいっぱいでした。
そして、当時の私は、少しでも自分を大きく見せようと積極的に行動をしていました。しかし、その過程で一つ、大きな問題がありました。
それが私に対して聞かれた質問を完璧に理解していないにも関わらず、無責任な「YES」を言ってしまい、勝手な自分自身の予想で行動をしてしまったということでした。
私は自分の十分ではなかった英語力を隠したかったのだと思います。
その後に常勤のトレーナーの方から教えて頂いたことは「Don’t Guess」でした。
トレーナールームの中では、時と場合によっては命に関わること緊急事態を有りうる空間です。この中で相手の言葉を理解しないことはとても無責任な行動となります。予想をするのではなく、しっかりと言われていることを理解・認識すること。
そして、わからなければ隠すのではなく、わかるまで聞き直すことは学生トレーナーとして必要不可欠なスキルです。
私自身も約2年間をトレーナールームで多くのことを学び、学生トレーナーとしてレベルアップする為の一番大切のことは「Don't Guess」だったと、本当に感じます。
最後に、
私もマーセッドカレッジを卒業し、4年制大学に編入するまで残りの期間が約半年となりました。
この環境で残り少ない時間をさらに有意義にするために、初心を忘れず生活を送ります。
3/30/2018
【アメリカのカレッジスポーツとトレーナー活動】
皆さん、こんにちは!
3月のカリフォルニア州マーセッド市は、雨の日が多く、肌寒い日も多くあります。
基本的に、夏から秋にかけては、まったくと言っていいほど雨の日はありません。なので、この時期はカリフォルニア州にとって、雨を蓄えるためのとても大切な期間でもあるのです。
右の写真は大雨の後のトラックフィールドから撮った二重に架かった虹です!
本当に美しかったです。。。
では、本題。
今回、皆さんにお伝えしたいことは、マーセッドカレッジにある部活動の種類と、その中でも特に活躍しているスポーツについて。そして、彼らをサポートするトレーナー業務についてです。
まず、お伝えしたいことは、どのスポーツが、どのシーズンに行われているのかです。
この上記グラフを見て頂くとわかるように、アメリカのカレッジスポーツは、春と夏の2つのシーズンに分けられています。(バスケットボールを除く)
アメリカンフットボールのシーズンオフにはウエイトトレーニングなどの比較的、自由な練習メニューを与えられることが多いようです。
そして今回、ご紹介したいスポーツが、アメリカンフットボールです。
アメリカンフットボールは、アメリカのカレッジスポーツの中で、最も熱狂的なファンを持ち、集客力のある看板競技の1つです。
私自身、日本にいたときには、アメリカンフットボールに関わったこともなければ、ルールさえも知りませんでした。
しかし、アメリカに来て、実際にアメリカンフットボールを一度見ただけで、一目惚れをし、今では私の中で最もお気に入りのスポーツとなっています。
日本におけるアメリカンフットボールも、徐々に認知度が上がっていますが、アメリカで実際に見る(サポートする)アメリカンフットボールは格別だと思います。
マーセッドカレッジのアメリカンフットボール部は、カリフォルニア州に属しているカンファレンスの中で、常に上位に位置する常勝軍団です。
私がマーセッドカレッジで学生トレーナーを開始した約2年前には、優勝校を決定する為のチャンピオンシップに出場し、圧倒的なチームワークで優勝を勝ち取りました。
また去年は、多くのフレッシュマン(1年生)が主体のチームであったにも関わらず、2年連続でチャンピオンシップへ出場し、優勝はできなかったものの、2017年シーズンの最優秀勝率チームになりました。
このハイレベルな環境の中で、2年連続で学生トレーナーとして、素晴らしい選手・スタッフ達に囲まれた環境でトレーナー活動をできたことに対し、感謝の気持ちでいっぱいです。
アメリカンフットボールの試合中のトレーナー業務は大きく2つが挙げられます。
1つ目は、選手へ水(ボトル)を渡し、水分補給を徹底させることです。
時には、30℃を超える環境で、防具を身にまとった状況下でのハードワークを求められる選手たちは、常に脱水を起こすリスクを抱えています。
そのため、試合中は選手たちの表情や行動に気を配り、すぐに彼らの異変に気付けるように、トレーナーは集中をして彼らをサポートをする必要があります。
一見、水を渡すだけの簡単な仕事にも見えますが、とてもハードで重要な仕事の一つです。
2つ目は、怪我をした選手に対しての応急処置です。
アメリカンフットボールはハードコンタクトスポーツであり、最も危険な競技の一つです。試合中には、かすり傷や突き指などの軽傷は日常茶飯事です。
しかし、選手は出血をした状態で、フィールドに出て試合に出場ことができないというルールがあります。そのため、私たちトレーナーは、すぐに出血を見つけ、止血を急いでしなければいけません。
この危険なスポーツの中で、トレーナーが一番注意を払っているものは、頭部・頸部の怪我です。アメリカンフットボールの特徴でもある低い姿勢からのタックルは、それらの大怪我のリスクを高めてしまいます。また、それらが受傷した際には、迅速なケアが必要となります。この応急処置は、選手の命にも関わる責任重大の仕事であり、トレーナーがフィールドで選手に帯同している一番の理由です。
このように、トレーナーの仕事は危険と隣り合わせです。
この責任のある仕事こそが、私の将来の目標です。
2/25/2018
【自己紹介】
初めまして!
カリフォルニア州マーセッドに留学をしている 池田昂己(イケダコウキ) です。
私はマーセッドカレッジの二年生であり、運動学(Kinesiology)を専攻とし、一般教養と共に、化学・物理などの運動学に関わる授業も受講しています。
それに加え、マーセッド大学の学生トレーナーとして、二人の素晴らしいATC (NATA公認アスレッティックトレーナー)の方からサポート受けながら活動をしております。
アメリカの学生トレーナーの仕事内容としては、
・トレーナーのサポート
・アスリートへのリハビリ・ストレッチ・テーピング
・情報管理のためのペーパーワーク
・試合への帯同
・アスリートへの身体・脳震盪テスト
などとなっています。(詳しくはこちらへ)
最後に…
私は渡米前に、日本の専門学校でトレーナーについての学びつつ、多くのインターンやセミナーに参加し、トレーナー現場での経験を積んでいました。
その過程で多くの方々から多くのたくさんのことを学び、素晴らしいアドバイスを頂きました。そのおかげで、今の充実した留学生活があることを確信しています。
多くの方々からアドバイスを頂いたように、今後のコラムが少しでも皆さんの役に立ち、留学というものが皆さんにとって身近なものになればと願っております。
Koki Ikeda
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