サエのアニマルサイエンス留学記
名前:サエ
出身:神奈川
年齢:21歳
入学:2014年夏(語学学校MCELIからスタート)
専攻:アニマルサイエンス
アクティビティ:大学の牧場で餌やりのボランティア
好きな食べ物:アップルパイ
一言:マーセッドでのキャンパスライフや大学でのボランティアなどについて発信します!
10/28/2016
「牧場マネジメント」
こんにちは、サエです。
前回は羊の治療についてクラスで扱いましたが、今回は牧場マネジメントについてお話したいと思います。
マーセッド大学の牧場では、9月から10月にかけて羊とヤギの赤ちゃんが産まれました。授業と実地で学んだ牧場マネジメントとそれに必要な飼育スキル等を紹介していきたいと思います。私の履修している羊とヤギのクラス(Sheep and Meat Goats Science)では、授業の一環として赤ちゃんのお世話等についても学ぶことが出来ます。
アニマルサイエンスのクラス(特定の動物について学ぶクラス)の多くは、クラスルームでの授業に農場での実地が組み込まれたカリキュラム編成になっているため、様々な経験を通じて動物学を学ぶことが出来ます。特に、私を含めた、動物と働く経験が少ない学生にとってそれらの実地研修は経験と共に知識を広げることのできる良い機会でもあります。
さらには、以前少しだけ紹介したように、今学期よりマーセッド大学の動物学の担当教員が変わり、新しい教授、マダックス教授による授業が始まりました。マダックス教授の授業では、実際に牧場で働くことを想定した内容が組み込まれた、実践的かつ効率的を目的とした実習が毎週設けられており、とても役に立つ実地研修が受けられます。
大規模な牧場から、家族経営の小規模な牧場まで、それぞれの規模に合わせた牧場マネジメントを学ぶことが出来ます。
産まれたばかりの赤ちゃん達は、成熟した羊やヤギたちよりも細かなお世話が必要になります。それらを怠ると直接的に赤ちゃん達の命を奪うことにもなってしまうため、十分な知識と判断が求められています。
牧場では赤ちゃんが産まれると、一頭一頭を管理するために個体識別番号をイヤータグとして付けていきます。生後二週間ほどした赤ちゃんにタグをつけるのもクラスの実地の一環として行いました。同時に、健康管理のために二種類の予防接種を打つ作業も行っています。この個体識別タグを基に、病気や妊娠している動物の管理、注射などの治療を記録します。
また、反芻動物である羊とヤギですが、産まれたばかりの赤ちゃんは単胃動物と同じような消化器官になっている為、赤ちゃん一頭一頭がミルクを飲んでいるかを必ず確認することや、二・三週間ほどで反芻動物の胃へと変化していくことなどを学びました。
そして、生後三・四週間程は母親ともに隔離された檻で過ごし、その後は赤ちゃん用のエリアを檻に作りいつでも餌を食べることができる環境を作ることを牧場マネジメントの一環として学びました。ある程度成熟するまでは、幾つかの工夫と調整が必要になりますが、それらの管理とマネジメントを成功させてこその牧場ビジネスになるので、とても興味深い内容の詰まったクラスだと思います。
サエ
9/2/2016
「羊とヤギの治療」
こんにちは、サエです。
マーセッド大学の秋学期がスタートし、忙しい日々が始まりました。私は今学期、アニマルサイエンスの羊とヤギの関するクラスを履修しています。昨年度末でお世話になっていた教授が退職されたので、今年から新しい教授がアニマルサイエンスの授業を持つことになりました。新しく来た教授は女性の教授で、毎回のラボ(実地研修鵜)の時間に大学にある農場にて羊やヤギのお世話をします。
今回は、そのクラスの実地研修について紹介して行きます。
このクラスでは、羊とヤギの産業について基礎から深く学んでいきます。その授業の一環として、羊とヤギについて目で見て、手で触れて生態を詳しく知るために実地研修が授業の一環として設けられています。
現在、牧場には数頭の傷を負った羊と、軽い病気にかかっているヤギがいます。この授業では、教授の指導のもと、実際に学生がそれらの動物に治療を施していきました。
足を引きずっている羊には、蹄をカットして液体の治療薬を塗って治療をしました。また、頭や顔、体にかすり傷がある羊にも治療を施しました。以前、動物の病気と感染症に関するクラスを履修していたので、そのクラスでの座学の知識を今学期のクラスで実践的に学ぶことができてとても役に立ちます。
授業の初めには必ず教授によるデモンストレーションが行われるので、あまり経験のない学生にとっても分かりやすい実地研修になっているのでとても勉強になります。
アニマルサイエンスを専攻する学生は、座学による知識も必要ですが、実際に動物に治療したりといった経験値も求められています。そのため、留学生の私は、足りない経験値をボランティアや実地研修を通じて学びながら高めています。
また、秋学期も継続して牧場でボランティアをさせてもらえることになったので授業以外にも動物の栄養管理をしたり、治療を必要としている動物へのサポートをしています。
今後も積極的に実地研修とボランティアを続けていき多くのことを吸収していこうと思っています。
サエ
7/13/2016
「大学内の牧場でボランティア」
こんにちは、サエです。
大学も夏休みに入り、マーセッドの町はからっとした暑い日が続いています。今回は、春学期の終わり頃から始めた牧場での餌やりボランティアについて紹介したいと思います。
マーセッド大学の農学部・動物学科は大学内に牧場を所有しています。大学の牧場には基本的に牛、ヤギ、羊が飼育されており、季節とセメスターによっては豚や馬がいる時があります。
牧場の動物には、一日二回、朝と夕方に餌やりをしています。秋・春学期の間は毎日、数人の動物学科の学生らでシフトを組んで餌やりをしていました。夏休みの間は動物学のクラスが無く学生が少ないため、大学職員の方と私で、交代しながら牧場で動物への餌やりをしています。
ライブストックショーがある秋と春には、牛、羊、ヤギのショーへ向けた飼育を行いますが、夏の間は基本的に大学の草地に放牧されています。
羊の場合は、成熟した羊は放牧していますが、まだ若い羊には毎日、粗飼料穀物を与えています。そして、ヤギと羊には毎日、アルファルファというマメ科の多年草を与えています。
マーセッド大学の場合、各学部・学科によっては牧場や温室などの専門的な施設があります。例えば、作物学科には広大な耕作地があり、幼児教育学部には、大学内に幼稚園があります。教授によってはその専攻を学んでいる学生をボランティアやワークスタディといった形で課外活動・実地経験の場として提供されている事もあります。
これらを行う最大のメリットは教授をはじめ、大学の職員の方々とより多く話す機会があること。そして、クラス以外での実践的な経験を積むことができることです。
また、教授や学校職員の方々から直接、動物についてを教えてもらうことができるので、分からないことをすぐに質問ができます。少しずつではありますが、このようなボランティアを通して経験をしっかりと積み、今後のアニマルサイエンスのクラスに役立てて行きたいと思います。
サエ
5/27/2016
「学生と教授」
こんにちは、サエです。
マーセッド大学の春学期が終わりました。マーセッドでは夏日が続き、暑く長い夏が始まりました。
今回は大学のHonor Society(優等生協会)が主催した、Teacher Appreciation Dinner(教授や大学スタッフへの感謝を込めたディナー)、そして私が感じる、マーセッドカレッジでの学生と教授の関係について紹介していきます。
私の所属しているHonor Society は California Community College Honor Society Alpha Gamma Sigma(カリフォルニアコミュニティカレッジ優等生協会 アルファ・ガンマ・シグマ)というのが正式名称です(以下AGS)。私は去年の秋学期からAGSに所属しており、春学期はAGSの秘書として活動してきました。
このディナーは毎年、学年末にAGS顧問の教授の自宅で行われている行事です。AGSメンバーの学生が、一番お世話になった教授や大学スタッフを一人招待し、日頃の感謝を伝えるというイベントになっています。
私は、アニマルサイエンスの教授、ジェイミー・ファラオさんを招待しました。ファラオ教授は、昨年から多くのクラスでお世話になりました。授業では専門的な単語や知識など、大変な時にいつも助けていただきました。教授は今年で退職されるので、今までの感謝を込めて招待しました。
ディナーはポットラック(持ち寄り)スタイルでAGSの学生が料理を作り、持ち寄りました。ファラオ教授は奥さんと一緒に参加してくれました。授業や学校以外でたくさん話す機会が出来、今まで以上に教授との距離が近くなれたような気がしました。ほかにも多くの教授陣、大学のスタッフが招待され、学生たちとの会話を楽しみました。
学生と大学・教授の繋がりをとても大切にしているAGSでは、大学内のリサイクルを始め、今回のディナーのようなイベントを開催することで、教授と学生との関係をより深く持つ機会を提供しています。
授業外での教授との良い関係は学生にとって、大変重要なものだと思います。私個人としても、教授と授業外で沢山話すことで、牧場でボランティアをさせてもらう機会を得ることが出来ました。
教授はアニマルサイエンスの道のプロフェッショナルなので、どんな質問にも答えて解説をしてくれました。教授の下でボランティアすることは、授業では学べないことをマンツーマンで学ぶことが出来たので、今後の学業、そして将来に役立つものを得ることが出来る絶好のチャンスでもありました。
ファラオ教授はこの春学期で最後となり、退職されてしまいますが、教授から教えてもらったことを今後も頑張って勉強していきたいと思いました。私のアニマルサイエンス留学はまだまだ続きますが、ファラオ教授との出会い無くしては、ここまで楽しみながら学ぶことはできなかったと思います。たくさんお世話になった教授に感謝しています。
今後もアニマルサイエンス留学を頑張っていきますので、応援を宜しくお願いします。
サエ
5/20/2016
「牛の人工授精」
こんにちは、サエです。
マーセッドにも夏の暑さがやってきました。
数週間前に、アニマルサイエンスの教授にお願いして、大学の牧場でボランティアを始めることになりました。畜産に関しての経験がゼロの私にとって、牧場でのボランティアはとても良い経験と勉強になるので、一生懸命頑張っています。
先日、ボランティアとして大学の牧場にいる牛の人工授精を手伝ってきたので、今回のコラムでは、それについて紹介していきます。
マーセッド大学では毎年、この時期に人工授精を行い、秋のライブストックショーに向けた子牛を確保します。
さて、人工授精と聞くと、牛のお尻に手を入れて行うのがイメージとして浮かぶ人が多いかと思います。しかし、実はその過程に至る前にも、いくつか人工授精の準備をする必要があることは意外と知られていません。
今回、私は教授の指導のもと、人工授精を行う7日~10日前から牛の人工授精への準備に携わることができ、数人の学生と共に作業をすることになりました。
まず初めに、牛のホルモン調節をする必要があり、これを行うことで牧場にいる牛たちの発情(期)を同時期に起こるようにします。マーセッド大学ではCIDRという膣留置型黄体ホルモンを牛の膣内に留置させてホルモンをコントロールし、1週間から10日程でCIDRを抜き取ります。その後、数種類の注射を打つことで準備が完了します。
人工授精は専門の人工授精師を呼び、作業を行ってもらいました。約-196度の液体窒素の容器に入った精子を取り出し、いよいよイメージのように精子を子宮に注入していきます。人工授精師は片方の手でお尻から子宮を探し、もう片方の手でチューブに入った精子を子宮へ注入していきます。
私は今学期、アニマルサイエンスの繁殖学クラスを取っているので、座学で学んだことを、ボランティアという形で経験することが出来ました。このような機会を与えてくれたアニマルサイエンスの教授に感謝しています。
今回のボランティアを通じて思ったことは、アニマルサイエンスのクラスは、座学だけでは学びきれないことがたくさんあるということです。実際に自分でやってみることが、知識を一層深めるための近道だと感じました。
今後も色々なことに挑戦して、アメリカの農業を沢山学んでいきたいと思います。
サエ
4/14/2016
「アメリカの飼料会社へ工場見学」
こんにちは、サエです。
今回はマーセッド大学のアニマルサイエンスのクラスで、動物の飼料会社A.L.Gilbert CO.へ工場見学に行ってきたので、その様子をご紹介します。
アニマルサイエンスのクラスでは専門的に一つの動物(家畜)について学ぶクラスがいくつか開講されています。そうしたクラスの多くは、校外学習や工場見学が用意されており、より専門的な知識と経験を実際の工場や農場で学ぶことが出来ます。
今回は馬のクラスでの校外学習だったので、動物の飼料会社で、どのように馬の飼料が作られているのか、他の動物の飼料とどう違うのか等を学ぶことができました。
A.L. Gilbert Co.はカリフォルニア州キース群に工場・会社を置く飼料会社です。
カリフォルニア州を初めアメリカ国内で多くの農業家たちを支えている大規模な飼料会社で、海外への飼料輸出も多く行っています。
今回の工場見学では、A.L. Gilbert CO.の栄養士さんと工場の技術者の方が工場内を案内してくれました。
まず初めに案内されたのは、飼料を生産する機械のある工場。色々な種類の飼料をコンピュータで管理しており、生産量や形、クオリティを設定し効率よく生産しているそうです。一度に生産される飼料の量はものすごく多く、驚きました。また、できたての飼料はまだ暖かく、コーンは特にいい香りがしました(写真左)。それらの飼料はベルトコンベアーで再び運び、熱を取ることで完成します。
次に案内されたのは多くのサンプルが置いてある倉庫。毎日新たに作られた飼料のサンプルの保管・研究を行っています。また、栄養士さんが毎日これをチェックしており、商品クオリティを保ち、安全な資料を提供するためにも、このようなサンプルを取っているそうです。
最後に見学したのは、商品化された飼料の倉庫でした。この倉庫には、これから輸送される多種多様な動物の飼料が保管されていました。トラックに詰めて輸送することもあるそうですが、ここの倉庫には5〜10パウンド単位の小売りにされる飼料が保管されていました。農家の規模に合わせて小売りからトン単位での飼料まで、幅広い単位での販売を行っているそうです。
多くの畜産農業シーンで使われている飼料を生産・販売している会社、A.L. Gilbert CO.での工場では、大規模な飼料生産が行われており、見学中は驚きの連続でした。生産過程を知ることは農業ビジネスの道を進んでゆく私にとって、興味深く、将来の役に立つ経験の一つとなりました。アニマルサイエンスのクラスに行くたびに新たな知識と経験を得ることが出来るので、勉強面で大変なことも多いですが、とても楽しんで勉強をしています。今後も学業、そして趣味としても、農業・畜産について勉強していこうと思いました。
出来上がった商品を積み上げる機械
飼料を保管することのできる大きな倉庫
出荷準備の整った商品が並ぶ大きな倉庫
サエ
3/7/2016
「アメリカの馬農場見学」
こんにちは、サエです。
今回は"馬"のクラスで行った課外学習について書いていきます。
マーセッド大学で開講されている動物学科の馬のクラス、Animal Science 16 Horse Husbandry(馬農業学 / 馬の管理)では多くの課外授業が設けられており、馬農業と馬の管理について広く学ぶことが出来ます。
日本で馬といえば競馬が広く知られていますが、アメリカには日本よりも多くの馬農業があります。マーセッド大学の授業では、馬の栄養士、獣医、トレーナー、管理など、馬に関わる仕事を課外活動として見学・体験することが出来ます。
今回の課外授業では、カリフォルニア州キングスバーグにあるワードリバー農場(Ward River Ranch)という馬の牧場を訪ねました。
こちらの農場ではレース用の競争馬を初め、農場の牧牛用の馬や、ペットとしての馬を飼育・販売しています。また馬の人工授精も行われており、州内外へ郵送する馬の人工授精ビジネスも行っています。
見学内容は馬の蹄手入れ、馬への凍結烙印、そして人工授精用の精子を採る過程を見学させてもらいました。
馬の蹄は人間の平爪と同じように伸びるため定期的に手入れをする必要があるそうで、この手入れ作業には成人男性二人掛かりで行っていました。一頭の蹄を手入れするのに約30分程度かかるそうで、多くの馬を抱えているこの牧場では馬の管理がとても大変そうでした。
個体識別をするためにこちらの農場では凍結烙印を馬の尻あたりへ押します。烙印を押す部位の毛を剃り、ドライアイスを用いて馬毛の色素をつくる有色色素を損傷することで毛を白く変色させることが出来ます。
←左の写真が凍結烙印を押した直後の様子。文字がはっきりと浮かんでいます。
そして最後にこちらの農場で行われている人工授精の様子を見学させてもらいました。馬の人工授精とは一般的に雄馬から精子を採取し、雌馬の子宮へ注射器のようなもので挿入します。作業には入念な準備をし、雄馬に対して農場スタッフ二名掛かりでの精子採取を行っていました。
また雌馬への受精時には小型カメラを使用することで受精率を高めることが出来るそうです。こちらの農場には精子を管理する施設があるため、冷蔵精子と冷凍精子を州外輸送する人工授精ビジネスが行われていました。
授業で人工授精などについて学んだ知識を実際に見学することで、より深く学ぶことができ、実りのある課外学習になりました。
ワードリバー農場 ホームページ
英語サイト: http://www.wardriverranch.com/index.html
サエ
2/12/2016
「植物学~実習紹介~」
こんにちは、サエです。
春学期が始まって1ヶ月ほど経ちました。
少しずつクラスにも慣れてきたので、マーセッド大学のクラスはどのような感じに行われているのかを書いていこうと思います。
以前のコラムで紹介したようにこの春学期、私はマーセッド大学農学部のクラスを多く取っています。そのうちの一つである植物学のクラスでは多くの実習が行われており、とても面白いのでご紹介したいと思います。
座学で知識として植物学を学び、実習で経験することでより一層深く学ぶことが出来る授業になっています。
クラスには農学部の生徒もいればほかの学部の生徒にもより、生徒同士が協力し合って作業をしていくので、知らない学生とも交流することが出来るので楽しいです。
このクラスは基礎知識を学ぶため植物学について広く学ぶことが出来ます。
春学期はプラントセール(植物学科にて育てた植物を販売するイベント)があり大学関係者や地域の方々などが植物を購入しにやってくるため、クラス内の実習ではプラントセールへ向けた植物の苗植えなどを行っています。
写真は、教授からイチゴの苗を小さい容器に移し替えるやり方を習っているところです。
クラスルームとサンルームなどが隣接しており、授業の多くは実際に植物を見て触って学ぶことが出来るため、分かりやすくてとても面白い授業が受けられます。
今後も大学での活動やクラスでの様子などを紹介していきますので、宜しくお願いします。
サエ
1/22/2016
「サエの春学期~動物学科のクラス紹介~」
明けましておめでとうございます、サエです。
2016年、マーセッド大学の春学期がスタートしました。
今年もマーセッド大学のクラスやイベントについて、紹介していきたいと思います。
今回は、簡単に私が履修しているクラスを紹介していきます。
マーセッド大学で過ごす二年目の春学期は動物学科を中心とした農学部の専門的な授業を多く履修しています。難易度は上がりますがより一層、自分の興味のある内容を学べるのでとても楽しみにしています。
今回、私が履修しているクラスは、以下の4つのクラスです。
■Animal Science 10 Elements of Animal Science(基礎動物学)
動物学の基礎知識を幅広く学び、アメリカ、そして国際社会においての家畜の役割を統計などのデータをもとに学んでいきます。
■Animal Science 12 Livestock Breeding and Selection(動物の品種・血統学)
牛や豚を始め、多くの動物には様々な血統、品種が存在しており、それらの歴史や遺伝子的な観点から農業への重要性を学んでいきます。
■Animal Science 16 Horse Husbandry(馬農業学)
家畜としての馬の歴史から馬の種類、用途など多くの観点から馬産業について学んでいくクラスです。
■Plant Science 10 Elements of Plant Science(基礎植物学)
植物学の基礎知識を幅広く学び、植物の構造、生理学、遺伝子的特質などをビニールハウスでの実地訓練にて知識を深めていくクラスです。
マーセッド大学のクラスには番号が振られており、「10」の番号が付くクラスは、主にその学問の基礎知識を学ぶクラスになっています。
馬農業学のクラスでは、学校外の施設などで課外授業が頻繁にあるそうです。
マーセッド大学には課外授業やスポーツ試合の遠征用にバンが数台用意されているため、自転車通学の多い留学生にも参加しやすい配慮がされています。
授業の一環として馬農家や馬の競技場などマーセッド市周辺にある馬産業を訪れ、実地訓練をすることが出来るそうです。なかなか経験することのできない内容の詰まったこのクラスの今後が楽しみです。
詳しい授業風景などをサエのアニマルサイエンス留学記として更新していきますのでお楽しみに!
サエ
11/13/2015
「アメリカの祝日~Veterans Day~」
こんにちは、サエです。
今回はアメリカの祝日Veterans Dayについて書いていきます。
そもそもVeterans Dayとは日本語で復軍人の日、退役軍人の日、またはベテランズ・デーと呼ばれており、第一次世界大戦の終結、休戦条約の締結記念日、休戦記念日としてアメリカ全州政府が定めた祝日(毎年11月11日)のことです。
マーセッド大学の敷地にはアメリカの国旗が掲げられ、退役軍人へ、そして休戦記念日への感謝を表しています。
アメリカは第一次、第二次世界大戦後も多くの軍隊を他国の紛争等に送っているため、今でも多くの人が家族や友人が軍に入っているなどでアメリカの軍隊と密接な関わりがあります。その為、アメリカには今日も多くの現役、退役軍人がおり、毎年Veterans Dayは盛大に祝われています。
この日はカリフォルニアの多くの町ではパレードが行われ、多くの退役、現役の軍人とその家族、また地域の社会福祉団体などがパレードに参加しました。
マーセッドの町でも毎年ダウンタウンのメインストリートにてパレードが行われております。マーセッドの中学、高校、大学のマーチングバンドやチアリーダーやマーセッド大学のVeterans Club(退役軍人のクラブ)などがパレードに参加していました。
パレードに行って学んだことがあります。それは、たくさんの人が軍人へThank you for your service. と伝えていることです。軍人へ向けた感謝の言葉を観客の多くが口にしており、この祝日は休戦記念日であると同時にすべての退役軍人へ慰労する日であることを学びました。
10/26/2015
「農学部のパンプキンセール」
こんにちは、サエです。
マーセッドもだんだんと寒くなり秋らしい陽気になってきました。
10月に入り、マーセッドの町はハロウィーンの準備があちらこちらで見受けられるようになってきました。
ハロウィーンに欠かせないものといえばカボチャで、多くの家では家の前にかぼちゃが装飾として置かれています。
マーセッド大学の農学部は広大な畑を所有しており、主に作物科学学科の授業などに使われています。毎年秋には畑でハロウィーンに向けて、かぼちゃが植え付けられています。
そしてそれらを販売する、パンプキンセールが大学の畑で行われました。
アメリカのかぼちゃはとにかく大きい!そして重い!
大きさと種類によって値段が違いますが、だいたい$.50~$5.00で売られており、
ほかの場所で購入するよりも安く、地域の人々が朝からかぼちゃを求めて大学の畑に訪れました。
パンプキンセールは自分で好きなカボチャを選び、収穫して購入します。
多くの人は家族と訪れ、あれこれと悩みながら家に飾るかぼちゃを楽しそうに選んでいました。
広大な畑には二種類のかぼちゃが育てられており、作物科学科の学生や土壌学のクラスを取っている学生、ほかにも多くの農学部の学生らがパンプキンセールのお手伝いに来ていました。
その理由の一つは、パンプキンセールに参加することで農学部のクラスによってはextra credit (追加単位)がもらえるからです。
私もパンプキンセールのお手伝いに行きましたが、初対面の学生ばかりでかなり緊張しました。
しかし、ほかの学科の学生と話す良い機会だったので様々な学生に声をかけていきました。
すると話していくうちに打ち解けていけるようになりました。
農学部の学生はとてもフレンドリーな学生が多く、そして将来の夢がはっきりと決まっている学生が多いので、話をしながら得るものがたくさんあります。
追加単位のためだけではなく、また他の専攻の学生と知り合うこともできたのでとても楽しいパンプキンセールでした。
マーセッド大学の農学部ではたくさんのイベントがあり、学科は関係なく参加することが出来るので毎回イベントに参加するのが楽しみです。
これからも農学部の面白いイベントなどを紹介していきたいと思います。
サエ
9/28/2015
「新たな挑戦~Alpha Gamma Sigma~」
こんにちは、サエです。
新学期も始まり、マーセッド大学での二年目の生活が始まりました。
クラスやクラブ活動で友達も増えて、学校に通うことがより一層楽しくなり、勉強も、友人らと励まし合いながら頑張っています。
今回は、私の新たな挑戦について書こうと思います。
秋学期より、マーセッド大学のAlpha Gamma Sigma(アルファ ガンマ シグマ)というHonor Society(優等生協会)に入りました。
Alpha Gamma Sigmaはキャンパス内外にて、ボランティア活動を中心に社会貢献活動を行っている団体です。
具体的には、大学で献血のイベントがある時の受付を担当したり、ペットボトルのリサイクル事業を行ったり、マーセッドの街の中でのボランティアをしています。
Alpha Gamma Sigmaは大学の成績を基準に入会者を募っており、勉強と社会貢献活動との両立が求められます。
私にとって大きな挑戦となったのは、今まで経験したことのないアメリカの文化やボランティア活動を団体の一員として行っていくことです。
私のAlpha Gamma Sigmaでの初仕事は、献血イベントの受付です。学生達に献血を呼びかけ、健康状態を確認するためにいくつか質問をしたりするボランティアでした。
健康状態を聞いたり献血をすることは、あまり日常的に行わないので単語がわからなくて大変でしたが、ほかのメンバー達の助けにより楽しみながら活動することが出来ました。
そして二つ目のボランティアはマーセッドのダウンタウンでの、ホームレスの人たちへの食糧配給でした。材料はすべてメンバーからの寄付でまかない、調理から配給もメンバーのボランティアによって行われました。
マーセッドの町にあるRescue Missionという、地域の貧窮者のために教会が運営している救護所にて、配給を行いました。私は、調理と配給を担当し、ほかのメンバーたちと共に食事を作り、用意しました。
ホームレスの人々へ配給する時に、たくさんの人から「ありがとう」、「ごちそうさま」という声を聴くことができ、とても良い経験になりました。
普段の学校生活とは少し違った経験が出来るAlpha Gamma Sigmaの一員として、今後も新たなことに挑んでいきたいと思います。
サエ
9/15/2015
こんにちは、サエです。
秋学期が始まり、再び忙しい日々がやってきました。
今回はAnimal Science(動物科学科)のAssociate Degree(準学士号)の取得のために必修となっているクラス、MECH-31 Equipment Safety—(装置、主に農業用トラクターの安全を学ぶクラス)について紹介していこうと思います。
早速クラスに行ってみると、クラスメイト全員が農学部の学生でした。
クラスは講義と実地訓練で構成されており、安全講習を受けた後に、学校の敷地内の開けた場所に出て、トラクターとフォークリフトの操縦を習いました。
重機の運転には免許が必要ない(私有地で運転をする場合)ため、操縦のやり方を覚えれば誰でも操縦できるそうです。数名の職員が3つのグループに分かれて、乗り方を教えてくれました。
私は今回、初めてトラクターを運転したので、とにかく不安と緊張でいっぱいでしたが、友人の中にも数人、未経験者がいたので少し安心しました。
その一方で、男子学生たちはほとんどが操縦経験者で、トラクターの運転はお手の物のようで驚きました(マーセッド大学には農家出身の学生がたくさんいます)。
トラクターは思っていたよりもスピードが遅く、見た目よりも操縦は簡単で、楽しみながら実地訓練を受けることが出来ました。
しかし、フォークリフトは小さいですが、リフトを持ち上げたり動かしたりするレバーがいくつもあり、それらを操縦しながら運転するのが大変でした。
なかなか普段は運転することのできないトラクターやフォークリフトを操縦することができたので、とても楽しかったです。
そして授業終了後には、安全講習の認定証をもらうことが出来ました。
マーセッド大学の農学部は施設が充実しており、ほかの2年制大学よりも多くの経験を二年制大学のうちから積むことが出来ます。
動物科学科を専攻する私でも、将来的に農場や施設で働く際にこれらの重機の運転をする可能性があるため、とても良い経験をすることが出来ました。
サエ
8/3/2015
「サンディエゴ動物園レポート その3 ~ボランティアスタッフ~」
今回が最終回!サンディエゴ動物園レポート第三弾です!
今回は動物園を支え、盛り上げている動物園のボランティアスタッフと飼育員について書いていこうと思います。
まず、サンディエゴ動物園に行って驚いたことは、ボランティアスタッフの多さです。
道案内をするガイドボランティアスタッフから動物について詳しく解説をしてくれるガイドボランティアまで、動物園には至る所にボランティアスタッフがおり、来場者へ向けてガイドをしていました。
中には中学生の団体が動物の展示の前で環境問題が与える動物への影響を来場者に伝えるボランティアをしていたり、道案内をしてくれる年配の方まで、老若男女が動物園でガイドボランティアをしていました。
4000種もの動物を抱えるサンディエゴ動物園、ガイドは飼育員だけでは行き届かないほどの大きさですが、ボランティアスタッフがそれぞれの動物について詳しく知っており、各スタッフが動物の特徴や豆知識を教えてくれました。
Elephant Odyssey【象の遍歴】というエリアで出会ったボランティアのおじさんはとっても陽気な方で、質問をすればなんでも分かり易く答えてくれました。
おじさんはかなり長い期間ボランティアをしているそうで、特に動物の骨や骨格の違いなどに詳しく、細かいところまで教えてくれました。
おじさんの話は真面目な話なのに聞いていて面白く、次々と、私の知らない新しい事を教えてくれました。
私も他の来園者も彼の話に釘付けになってしまい、気付いたらたくさんの来場者が彼を囲んで話を聞いていました。
そして話が終わった後に、おじさんと彼のお気に入りの骨とのツーショットを撮らせてくれました。
そしてサンディエゴ動物園のデイリーイベントには、Keeper Talkというイベントがあり、実際に動物園で働いている飼育員による担当動物の面白い話を聞くことが出来ます。
私が行った日には、ジャガーのKeeper Talkが催されており、おやつの時間に合わせてのKeeper Talkだったので、ジャガーがおやつを食べる姿も見る事ができました。
飼育員による話は興味深いものや初めて知る事ばかりだったので、話を聞いていて面白かったです。
特にジャガーとヒョウの違いについては初めて知る事ばかりでした。
一見そっくりな容姿の2種ですが、体の丸い模様の中に点が含まれているのがジャガーで、模様の中に点がないのがヒョウ、また、生息地も異なっているそうです。
飼育施設には池があり、より野性的なジャガーの姿が見られるように、工夫のこらされた飼育スペースになっているという事も教えてくれました。
今回、3回にわたってサンディエゴ動物園のレポートを書かせていただきました。
ずっと行ってみたかった夢の場所は、やっぱり素晴らしいところでした。
特に感動したのは今回書かせてもらったように、ボランティアの人の多さです。
日本ではこれほどたくさんのボランティアを集める事は出来ないと思いますが、そこはアメリカとアメリカ人のすごいところで、ボランティアをしたいという人がたくさんおり、皆楽しみながらボランティアをしていました。
世界でもトップクラスのサンディエゴ動物園は、大きさでも展示でも、そしてボランティアと飼育員のサービスにしても、全てが素晴らしい動物園でした。
サエ
6/29/2015
「サンディエゴ動物園レポート その2 ~環境問題への取り組み~」
こんにちは!サエです。
サンディエゴ動物園レポート第二弾は動物園の動物以外の魅力について書いていきます。
動物園の展示スペースには、動物の情報が書いてあるパネルがありますが、サンディエゴ動物園のパネルには、動物の情報以外にも環境問題とそれが動物に与える影響についての内容が記されていました。
例えば、オランウータンの展示場の横には、このようなパネルがありました。このパネルでは、オランウータンの生息域であるボルネオ島の熱帯雨林の森林伐採がすすみ、たくさんのオランウータンたちが棲みかを失っていることが紹介されています。更に、隣のパネルによると、その伐採の原因は私たちが作っているという事、私たちが普段食べているクッキーや化粧品に使われているパーム油を採取する為に、大量伐採が進められているとのこと。それらの影響により現在、オランウータンは絶滅危惧種に指定されています。
目を引く写真と現状がリアルに書かれているので、読んでいて驚くことばかりでした。
ただ単に動物を見に来るだけではなく、動物とそれに関わる環境問題についても学ぶことが出来るということは、とても素晴らしいと思いました。
また、サンディエゴ動物園はアメリカ国内での環境保護活動にも熱心で、絶滅の危機に瀕していたカリフォルニアコンドルの保護と繁殖活動はとても効果的で、世界で有名な環境保護活動の成功例になっています。
カリフォルニアコンドルの展示場には小さなブースができており、ボランティアの人が動物園で行ってきた活動について教えてくれました。
カリフォルニアコンドルは人間の捨てたペットボトルのキャップをはじめとしたプラスチックの誤食や、人間による狩猟などが原因で、死亡が急増し個体数が激減していました。
1940年代には絶滅の危機にまで瀕していたカリフォルニアコンドルでしたが、野生のカリフォルニアコンドルをサンディエゴ動物園が保護し、ひな鳥から動物園で育て野生へ戻す活動を始めました。
その努力により、現在では200羽ほどのカリフォルニアコンドルが野生で確認されており、動物園では現在も保護、繁殖が行われていおり、カリフォルニアコンドルの展示場はとても人気があるそうです。
右の写真は、コンドルに餌をやる時に使われるパペットです。
最後に動物園内を歩いていた時にたまたま見つけた、私たちの二酸化炭素排出量について視覚的に伝えるメッセージ性の強いパネルがありました。
このパネルが示しているグラフは地球上の二酸化炭素量で、たった100-200年の間で急増し2050年には更に増加しているという予測まで示されており、私達のどのような行動が二酸化炭素量を促進させているのかが写真によって紹介されています。
私はこのパネルを見てゾッとしてしまいました。
既に現在までで増加率が高いにもかかわらず、現在から2050年にかけての増加率は更に恐ろしく高いことを見た だけで分かるこのパネルは、とてもメッセージ性の強い宣伝パネルとなっており目を離せなくなりました。
このような環境問題についてのパネルやオブジェクトが動物園のあちらこちらに置かれており、どれも視覚的に、またストレートに環境問題を宣伝していたので、楽しむだけでなく私たちの日常生活を振り返る機会 にもなりました。
という事で、動物園には動物以外にも環境保護活動などを積極的に行い、来場者が学ぶことのできるパネルなどがたくさん配置されていたので、サンディエゴ動物園に行く機会があれば、ぜひ動物以外のパネルにも目をむけてみてください。
サエ
6/16/2015
「サンディエゴ動物園レポート その1 ~サンディエゴ動物園の動物たち~」
こんにちは!サエです!
ようやく春学期が終わり、夏休みに入りました。
私は夏学期も授業を取るので、夏休みは二週間ほどしかありませんが、この休みを利用して、サンディエゴを訪れました。
サンディエゴは、メキシコの国境に近いところに位置する、街並みがとってもきれいな海辺の都市です。全米有数の気候が良い街として知られています。
今回は、サンディエゴ市内に位置するサンディエゴ動物園(San Diego Zoo)を訪れ、たくさんの発見があったので、今回から3回に渡り、サンディエゴ動物園についてのレポートを紹介します!
サンディエゴ動物園では、およそ800種類4000匹もの動物が飼育されており、さらに動物保護や環境問題に積極的に取り組んでいる、世界でも有名で大規模な動物園です。
今回のサンディエゴ動物園レポート第一弾は、動物園にいる世界の珍しい動物たちと、最近動物園の仲間入りをした赤ちゃんたちについてご紹介します。
サンディエゴ動物園はとにかく広く、8つのエリアにそれぞれのコンセプトがあり、動物たちの生息地や種類によって区分されています。
世界 中から集まった動物たち、なかには絶滅危惧種に指定されている動物もおり、なかなか見る事の出来ない動物がたくさんいました。例えば、オランウータンやシ ロクマ、ライオン、ゴリラ、トラ、さらには世界三大珍獣のオカピ、ジャイアントパンダ、コビトカバもサンディエゴ動物園で見ることが出来ます。
Elephant Odyssey【象の遍歴】というエリアには、大きなゾウたちに合わせた巨大な飼育スペースがあり、日本では見たことのない規模でより自然に近い状態のゾ ウたちの姿を見ることが出来ました。ゾウたちの水浴びをする姿は迫力満点で、気持ちよさそうでした。また、体の大きさとは対照的に、器用な鼻を使って餌を 食べる姿を見ると、ゾウがいかに利口な動物かを知ることが出来ます。
私が動物園を訪れた日には、生後11日の 小さなキリンの赤ちゃんがいました。
首や足がまだ短く、馬のような姿の赤ちゃんの行動は何をしてもかわいく、私や他の来園者を和ませてくれました。
まだ母キリンから離れられないキリンの赤ちゃんは、ずっとお母さんの近くに寄り添っていました。
母キリンと比べると小さく見える赤ちゃんですが、生後11日で既に私よりも背が高いというので驚きました。
そして次の写真は生後2か月のカバの赤ちゃんと母カバです。
赤ちゃんカバは 母カバにくっついて水面から顔を出しています。
プールは大きなガラス張りになっているので、カバたちが泳いでいる姿をよく見ることが出来ました。
カバの赤 ちゃんはまだまだ泳ぐのは上手ではないけれど、母カバに助けられながら一緒に泳ぐ姿も見られました。
母カバが赤ちゃんをお世話する姿はとても微笑ましく て、感動的でした。
沢山の動物に出会えるサンディエゴ動物園は、丸一日使って楽しむことのできる動物園で、何度行っても新しい発見がありそうな、また行きたいと思える素敵なところでした。
特に動物たちは朝と夕方とで違った姿を見せてくれるので何度回って見ていても飽きる事がありません!
そして今回は幸運なことに、キリン、カバ、ゴリラ、ジャガー、キツネザルの赤ちゃんを見る事ができ、愛らしい姿に心が癒されたので、大満足のサンディエゴ動物園観光になりました。
次回は、サンディエゴ動物園のあまり知られていない一面をご紹介します!
サエ
5/15/2015
「アルパカの赤ちゃん (ボランティア紹介)」
こんにちは、サエです。
今回はボランティア先の動物園での嬉しいニュースです。
暖かい春の陽気がやってきて、動物園を訪れる人も増えている今日この頃ですが、私がボランティアに通っている動物園で、アルパカの赤ちゃんが産まれました!とっても小さくて愛らしいその姿に、飼育係もお客さんもみんな釘付けでした。
アルパカの赤ちゃんの出産は、私が思っていたよりも大変でした。お母さんアルパカから子どもが産まれてくるとき、脚が出てから、なかなか体と顔が出てきませんでした。
飼育係の一人が何とかゆっくりと赤ちゃんが出てくるのを手伝ってあげ、無事に出産が終わりました。
赤ちゃんは羊膜に包まれて産まれてきたため、飼育係が急いで羊膜を取り払い、赤ちゃんの毛をタオルで乾かしてあげました。
一緒にアニマルサイエンスのクラスも取っており、動物園でも働いている友人とともに、アルパカの赤ちゃんの体をふき取り、体が冷えないようにしてあげました。
お母さんアルパカはこれが初めての出産だったので、少し動揺している様子でしたが次第に落ち着きを取り戻していきました。
残念なことに、お母さんアルパカが赤ちゃんに授乳することができず、(飼育係が早く母親のもとから赤ちゃんを取り上げてしまったことと、初めての出産であることが原因と思われる)その後の赤ちゃんのお世話を、動物園の園長が自らすることになりました。
ヒツジやアルパカなどの動物はニオイで子供を認識する動物であるため、産後に園長をはじめとした飼育係りでお母さんの体にあかちゃんをこすり付けてニオイをつけ、お母さんアルパカが赤ちゃんを認識するところまではうまくいったのですが、授乳させることは最終的にできませんでした。
今回、アルパカの出産に立ち会えるという貴重な体験ができたことを大変うれしく思うと同時に、動物の出産の大変さと飼育係の対応能力の重要性を身を持って知ることができました。
今後は赤ちゃんとお母さんとの成長がとっても楽しみです!
サエ
4/20/2015
「動物鑑定 (授業紹介)」
こんにちは、サエです。
今回はマーセッド大学にて行われたFFA(Future Farmer of America)との合同授業についてご紹介します。
マーセッド大学では、アニマルサイエンスの授業の一環として、実地研修プログラムが組まれており、今回はFFAの実習サポートに参加してきました。
FFAというのは、アメリカの中高生を対象としたクラブ団体で、様々な場所で行われる農業実習や授業に参加し、農業について学んでいる未来の農業家たちの集まりです。
マーセッド大学にて行われたFFAの実習は、主に動物の鑑定でした。この実習では、4匹の動物の中から筋肉や健康状態、体のバランスなどをみて順位をつけ、なぜその動物を選んだのか、どのような特徴からその順位を選んだのか、等のプレゼンテーションを行います。
私は普段の授業でも扱っている、ヒツジとヤギの担当になりました。ヒツジ達はFFAのメンバーが区別をつけられるように背中に番号を振られ、私達学生は、FFAのメンバーに不正がないかチェックし、彼らが鑑定をしやすいようにヒツジ達を動かす役割を担いました。
FFAのメンバー達は、州名と出身高校の名前の入ったジャケットを着ており、近くの町から遠くの町まで、様々な場所から参加していました。メンバーは、とにかく真剣な様子でヒツジを鑑定していました。他にも種類の違ったウシ、ブタ、ヤギなどの家畜の鑑定があり、制限時間内に鑑定を行い、終了後は別の動物の鑑定をする、これを繰り返します。中には本当に区別のつけにくい動物たちもおり、メンバー達を苦戦させていました。
動物たちを見ることができるのは、この鑑定の時間のみと限られているので、メンバー達は鑑定が終わってからも細かく、一匹ずつの特徴を手帳に書き留め、この先のプレゼンテーションに備えていました。
プレゼンテーションは大学の教授と一対一で行われました。
ほとんどのメンバーはメモ等を見ずに、一匹ずつの細かな特徴などを比較しながら説明を行っていました。様々な見方をして動物を分析し、それを他人に伝える、というのはとても簡単なことではありませんが、彼らは空き時間に暗記して、一つ一つを丁寧に説明するための練習を行っていました。
彼らの、努力をして結果をつかみ取る姿勢は、私も見習なければな、と思いました。
全ての項目が終了した後、鑑定とプレゼンテーションの内容から、合計ポイントの高いメンバーにリボンが表彰されました。
ここでは大学の教授陣による、鑑定を行う際の注意点、そして動物ごとの体の特徴についてのわかりやすい解説がありました。
私は鑑定をしたことがないので、この解説でどこをよく見て判断していたのかが、とてもよく分かりました。
このFFAのように農業家を志す若者を支援するクラブは、なかなか日本では馴染みのないものですが、クラスメイトの友人が高校時代にこのクラブに参加していた経験があり、色々なことを教えてもらいました。
このような場を与えてくれた教授とFFAについてわかりやすく教えてくれた友人に感謝します。
サエ
3/25/2015
「動物園の一日 (ボランティア紹介)」
こんにちは、サエです!
春休みの時期が近づいてきましたが、マーセッドでは夏が始まったような熱い日が続いています。
さて、今回は私が週末に通っているボランティア先の動物園での一日の仕事について紹介します。
私はアニマルサイエンスという分野を専攻しているのですが、動物とふれあう機会を増やしたいと思い、動物園でボランティアを行っています。
暑い中でも、動物たちは元気いっぱいです!
AM 8:30 - エサ作り
まずは動物たちのエサ作りから、一日の仕事が始まります。
朝はアライグマやサル、クマたちのエサを用意します。エサは基本的に、フルーツや野菜とドッグフードを一日二回あげており、決められた分量のフルーツを量って、それぞれの動物が食べやすいようにカットします。
AM 9:00 - 檻掃除
エサの準備が終わると、動物の檻の掃除を始めます。
それぞれの檻によってやり方が違うので、スコップやほうき、ホースなどを使って動物の食べ残しやフンなどを掃除します。この時に、動物が食べ残したものを見て、その動物の好き嫌いや食欲なども知ることができます。
基本的に、ライオン、クマ、サルなど、動物を檻から出さなければ掃除ができない場所から掃除を始めます。
AM 10:00 - エサやり
いよいよ、開園の時間です。
これに合わせてエサやりを開始します。
鳥たちは、エサ場が決まっているのでいつものところにエサを置いてやります。また、アライグマやサルたちは同じところにエサを置くと喧嘩をするので、いろいろな場所に隠したりばらまき、争いを避けます 笑
AM 11:00 - 掃除の続き
まだまだ掃除する場所がたくさん残っているので、また掃除に取り掛かります。鳥たちの檻の掃除は檻に入っての作業になります。小鳥から鷲、コンドルなどの大きいものまでいます。
PM 12:00 - ランチタイム
ボランティアの仲間と一緒に昼食をとります。
PM 1:00~ - 作業の続き
ここからは仕事の進み具合によって時間が違いますが、エサやりや掃除の終わっていない場所の作業を引き続き行います(ボランティアがたくさん来ている日は、PM2:00にはすべての作業が終わります)。
こんな感じで覚えるまではとっても大変だったボランティアですが、慣れてくると効率も良くなり、意外と早く終わるようになりました。最近は、仕事の速さをボランティア先で褒めてもらえるようになりました 笑
そして、休憩時間にはアメリカ人の友達が慣用句や趣味、お勧めの映画などなど、いろんなことを教えてくれます。
とっても面白い仲間たちと仕事をしているので、今度はボランティア先の仲間たちを紹介します。
お楽しみに!
サエ
3/11/2015
「クラブ紹介 ~後編~」
こんにちは、サエです。
今回は前回に引き続き、マーセッド大学で活動しているクラブを紹介します。
前回は、Social Justice ClubとInternational Clubを紹介しましたが、今回も、クラブが学生の勧誘を行うClub Rushにて私が見つけたクラブをご紹介します!
・Students for Liberty Club
Students for Liberty Clubは、私がSocial Justice Clubに参加した時に仲良くなった友達がPresident(部長)をしているクラブだったので、ミーティングに参加してきました。
このクラブは名前の通り、“学生の自由“について話し合うのがメインのクラブでした。
この日のミーティングでは、キャンパス内でスピーチをする学生のFree Speechについて話し合いました。
Social Justice Clubのメンバーもこのクラブに参加しており、クラブの普段の活動内容などを教えてもらいながら参加することができました。
また、このクラブは4月にイベントを開催するようで、その内容についてもミーティングを行っていました。
このように、クラブでは自分達で企画を行い、それを実行していくのが醍醐味です。
そして、ミーティングでピザを出してもらったので、食べながら参加でき、楽しく美味しいミーティングでした♪
・Anthropology Club
ミーティングは不定期らしいので参加できていませんが、このクラブには、動物園でボランティアを一緒にやっている友達が入っているということだったので、話を聞いてみました。
このクラブでは、学校で古本市を開いたり、クラブでのフィールドトリップを不定期で開催しているそうです。
Anthropology Club主催の古本市は、毎セメスター行われる名物企画となっており、1000冊以上の古本が大学の中央に並ぶ姿は圧巻です。
古本市の開催中は、学生や教授達が、授業の合い間にブースに立ち寄り、宝探しのように堀出し物を発掘する姿が恒例となっています。
友達が言うには、このクラブはミーティングが毎週ないというところが、緩くてまたいいんだとか(笑)
このように、クラブによってその活動内容は千差万別、クラブの性格も様々です。
3つのクラブは参加してみて、とても楽しかったので、これからも参加していきたいと思いました。4つ目に紹介したクラブは、ミーティングの機会があれば参加して、フィールドトリップに行ってみたいと思っています。
クラブのイベントなどがあった時には、このコラムで、また紹介したいと思います。
今回、様々なクラブに参加してみて、初めて会った人とも友達になれたので、大学に行くのがますます楽しみになりました!
留学したからには、積極的に、色んなクラブに飛びこんで行くことをお勧めします。
サエ
2/23/2015
「クラブ紹介 ~前編~」
こんにちは、サエです。
2月のマーセッドはとっても暖かくて、日本の春並みの気候です。
セメスターの始まりから一ヶ月が過ぎ、私たち留学生も授業に慣れてきました。
さて、今回はマーセッド大学のクラブについて紹介したいと思います。
2月の初めには、Club Rushというイベントが大学内で開催されました。これはマーセッド大学の各クラブが、大学の中庭にそれぞれのクラブブースを作り、三日間、クラブ紹介と勧誘を行うイベントです。
私は、前の学期ではクラブに入っていなかったので、今回のClub Rushではいろいろなクラブに行って話を聞いてきました。各ブースには、そのクラブの活動内容などが展示・掲示されており、各クラブのメンバーがクラブの特徴をたくさん教えてくれました。
マーセッド大学には、たくさんのクラブがあります。
Anthropology club(人類学), Art club(美術), Criminal Justice club(刑法), History club(歴史), International club(国際交流), Journalism club(ジャーナリズム), Social Justice club(社会正義), Students for Liberty
club(学生の自由を追求するクラブ) などなど。
とにかくたくさんのクラブがあるので、私はどのクラブに入るか迷ってしまいました。
そこでまず、私はClub Rushの時に気になったクラブや、友達が入っているクラブのミーティングやイベントに参加してみました。
・Social Justice Club
Social Justice Clubは、ミーティングに参加してきました。その日はニュースなどから自分が気になったトピックを持ち寄り、ディスカッションしたり、カレッジ内でのイベントを企画したりしていました。
ディスカッションでは、授業よりは砕けた内容ではあるものの、普段はあまり使わない英単語ばかりが飛び交っていて、難しいなぁ、と思いましたが、とても興味深い話ばかりでした。
そのクラブに、同じ授業を取っている女の子がいたので、クラブで話し合っていることなどを分かり易く教えてくれました。
初めて参加したので、緊張して固くなっていた私でしたが、クラブのメンバーがとっても優しくて面白い人たちだったので、また参加したいと思いました。
・International club
International Clubには友達が参加していて、週末のPotluck(持ち寄りの食事会)に誘ってもらいました。
International Clubでは、留学生をはじめ、国際交流に関心のある学生たちが集まっていて、毎週ミーティングを開いています。
Potluckでは、マーセッドにある公園で、ピクニックのような感じで、各自一品を持ち寄ってランチをしました。
ランチはみんなが持ってきたご飯から、BBQコンロでハンバーガーを作るなどボリュームたっぷりのランチでした。
食後はみんなでキャッチボールやフリスビーなどをして、交友を深めました。このクラブの人たちはとてもフレンドリーで、一緒に居てとても楽しかったです。
次もイベントがあったら参加しようと思いました。
マーセッド大学のクラブはたくさんあるので、今回だけでは紹介しきれません!
続きは後半で!
サエ
2/4/2015
「クラス紹介 ~ヒツジの飼育~」
こんにちは!
サエのアニマルサイエンス留学記。今回は、Animal Scienceの授業を紹介します!
1月からマーセッド大学の春学期が始まりました。
私は今回、専攻であるAnimal Scienceのクラスを2つ履修しています。
動物の栄養学についてのクラス(Animal Nutrition)と、家畜をお世話して商品にするための実習のクラス(Merchandising Livestock)です。
他にも、マーセッド大学のAnimal Scienceには、家畜生産についてのクラス、実践馬術のクラスや酪農業のクラスなどがあります。
大学の農場には、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ブタの家畜動物がおり(春学期には馬もいます)、農場はとっても広く、どの家畜も20~40頭が飼育されています。
・実習クラスの内容
さて、ここからは私の取っている実習のクラスについて、具体的にどんな内容を学んでいるのかを紹介していきます。
初日のクラスでは、先生から、このクラスの内容についての説明と、実習で使用する農場についての説明がありました。
二回目のクラスからは学生が農場に集まり、一人一頭ずつ、このセメスターの間、自分がお世話をする動物をウシ、ヒツジ、ヤギの中から、自分で選びます。今回、私は人生で初めてヒツジのお世話をすることになりました。
クラスが始まって早々、自分のヒツジを選ぶことになり、羊小屋へ!
去年もこのクラスを取っていた学生が、慣れた手つきでヒツジ達を一頭ずつ並べてくれて、その中から自分が気に入ったヒツジを選びます。
先生が「仔ヒツジは大人のヒツジよりもお世話が大変だよ。」と教えてくれたのですが、仔ヒツジは小さくてとても可愛かったので、私は仔ヒツジを選びました。
私が選んだのは、写真の手前から2番目の茶色い仔ヒツジです。
・ヒツジの散歩
全員が一通り自分のヒツジを選び終えたところで、ヒツジ達を小屋の外へ引いて、歩かせる練習を行います。
先生が言っていた通り、仔ヒツジたちはとってもやんちゃで頑固...。
なかなか歩いてくれず...と思いきや、あっちこっちに行ってしまい、大変でした...。
大人のヒツジ達は真っ直ぐ歩いて、大人しくしていましたが、仔ヒツジを選んだ他の学生も、私同様に振り回されていて、大変そうでした 笑
仔ヒツジは可愛いけど大変...。
ですが、私は負けずに、頑張って大人のヒツジ達のように育ててみせます!
まだ春セメスターは始まったばかりなので、クラスを通してヒツジのお世話の仕方などを学んでいき、私の仔ヒツジちゃんを大きくて元気なヒツジに育てられるように、これから頑張ります!
サエ
1/21/2015
「コラムスタート!」
初めまして、こんにちは!
Merced CollegeでAnimal Scienceを勉強しているサエです。
私は日本の高校を卒業後、すぐにマーセッド大学付属の語学学校MCELIに夏の間通い、昨年の秋学期からマーセッド大学に入学しました。私の専攻科目はAnimal Scienceで、大学では専攻科目と同時に一般教養科目の授業をとっています。
Merced Collegeのクラスでは、語学学校と比べてほとんど日本人がいない中で授業を受けるので、色々と大変なことも多いですが、クラスメイトや先生たちがとっても優しいので、とても良い環境で勉強することができています。
また、現在私はアメリカ人のご家庭にホームステイをしています。
生活面でも日々アメリカの文化を体験できるので、とても刺激的です。
ホームステイの良いところは、アメリカ文化の知らなかった部分を、一緒に生活をしながら学べることです。
私はよく、分からない単語などをホストに聞いています。
平日は大学の授業が毎日あり、忙しい日々ですが、私は休日を利用してマーセッド市内にある動物園で、飼育係のボランティアをしています。
昨年の夏からこのボランティアを始めましたが、初めは英語すらうまく話せない状況でした。そんな私でしたが、「動物が好き」な人たちと一緒に働くことで動物についての知識などをたくさん教えてもらい少しずつ英語力もついてきました。とは言っても、まだまだ伝わらない時もたくさんあるので、日々努力あるのみ!です。
これからも頑張ります!
このコラムでは、そんな私のMerced Collegeでのキャンパスライフや、動物園でのボランティア活動、Mercedの町の紹介、アメリカの面白いところ、楽しいところなどなど~を書いていこうと思います!
どうぞよろしくお願いします!
サエ